世界史の勉強法&学習法 ─ 受験生におすすめのやり方【6つのステップを紹介】

どうも、りきぞうです。

これまで世界史関連の本を1000冊以上は読んできました。

・世界史を勉強するには、どうすればいいの?
・具体的はやり方&手順は?
・おすすめの書籍&学習ツールを教えてほしい

きょうは、こんな問いに答えていきます。

予備校で世界史を教えて、わたし自身も世界史で早稲田をはじめ、難関大学に合格したので、説得力があるかと。

答えは、つぎのとおり。

ポイント
・まずは「歴史マンガ」から入る
・つづいて『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』&『ナビゲーター世界史』をそれぞれ2回以上読む
・補足ツールとしてオーディオブックを利用する

受験生におすすめの世界史勉強法

世界史学習のやり方はさまざまですが、つぎの手順ですすめると、効率的に楽しく世界史を学ぶことができます。

ステップ
手順① 歴史マンガを読む
手順② ムンディ本で流れをつかむ
手順③ 教科書 or 参考書で細かい内容を知る
手順④ 一問一答をこなす
手順⑤ 問題集を解く
手順⑥ 過去問を解く

以下、それぞれのステップをみていきます。

手順① 歴史マンガを読む

「世界史」といっても、その範囲はたいへん幅広いです。いきなり専門書を読んでも、話が細かすぎて、おそらく挫折するでしょう。

そこで、世界史を学ぶ入り口としては「歴史マンガ」が、おすすめ。

ストーリー形式で大まかな流れをつかめるので、導入にはピッタリです。

歴史マンガについては、大手出版社から、それぞれシリーズが刊行されています。

個人的には、集英社から出ているシリーズがベスト

こちらは文庫形式なので、いつでも気軽に読める。また、ほかのシリーズにくらべて、値段が手ごろなのも Good 。

いっぽう、大きなページで見たい方は『角川まんが学習シリーズ 世界の歴史』が、おすすめ。

こちらは、グローバル・ヒストリーの第一人者である羽田正さんが監修したもので、近年の研究成果をふまえて構成されています。

マンガとはいえ、ちゃんと信頼のおける内容になっています。

手順② ムンディ本で流れをつかむ

マンガでストーリーをつかんだら、 しっかりとテキスト(文章)で世界史を学んでいきます。

といっても、いきなりムズかしい本を読むのはNG。マンガを読んだ程度では、内容が細かすぎて、挫折します。

そこでおすすめなのは、『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

こちらは YouTuber のムンディ先生が書かれたもの。とにかく分かりやすく、世界史の流れをざっくり解説しています。

見開きには、かならずグラフやイラストが差し込まれている。なので、初めて世界史を学ぶ人でも、すいすい理解できます。

ただし、そのさい注意してほしいのは、1回読んで、すぐつぎの本に移らないこと。

1度読んだら、アタマからもう一度、読みかえすようにしましょう。

本書のタイトルとは違い、たいていの人は、一回読んだくらいでは、世界史の流れをつかむことはできません。

(できれば3、4回)くりかえし読むことで、はじめて世界史の全体像を把握できます。

手順③ 教科書 or 参考書で細かい内容を知る

マンガと、ムンディ先生の本で概要をつかんだら、世界史の細かい内容にふれていきます。

受験参考書は星の数ほどあります。きほん自分に合った参考書を選ぶようにしましょう。

そのなかでも、おすすめは、

・『詳説 世界史B』
・『ナビゲーター世界史B』

の2冊です。

両方をやる必要はなく、どちらかいっぽうを完璧に理解するまで、読み込みます。

いちばんやってはいけないのは、どちらも交互に読むこと。知識が定着せず、情報が頭に残りません。

参考書をやるなら、1冊だけをくりかえし読むのがポイントです。

りきぞう

〝浮気〟は絶対にNG!

『詳説 世界史B』は山川出版社の教科書。だれもが一度は見たことのある王道のテキストです。

受験に出ることが、ほとんどここに書かれており、これを完璧にマスターすれば、センター試験も、私立や国立二次試験も、ふつうにパスできます。

りきぞう

というのも、大学側は、この山川の教科書を参考して問題作成している、と言われているから

ただし、山川教科書の難点は、記述が単調で、歴史に興味がない人にとっては眠くなってしまうこと。

わたし自身、世界史が好きですが、山川教科書の書き方では、けっこう退屈で、読んでいるとウトウトしてきます。

そんな人におすすめなのが、『ナビゲーター世界史B』

こちらは、講義形式で書かれており、頭に入ってきやすい。なにより読んでいて楽しい。

基本知識のほか、合間合間に著者の一言コラムが添えられ、これが世界史への興味をグッと高めてくれます。

この本をくりかえし読めば、世界史の体系(フレームワーク)もつかめて、細かい知識もバッチリ吸収できます。

なお、「いつまで教科書 or 参考書をこなせば良いのか?」といえば、受験直前まで。というのも、どんなに頭の良い人でも、1ヶ月も離れていたら、覚えた知識を忘れるからです。

教科書や参考書の情報は、コアとなる知識なので、絶対に忘れてはいけません。

できるだけ何度も読み、頭から知識を離さないのが、受験をパスするコツです。

手順④ 一問一答をこなす

つぎに、教科書や参考書を読みつつ、問題をこなしていきます。

さいしょは「一問一答」。

こちらは変に頭ををつかわず、ひたすら暗記していくのが、コツです。感覚でいえば、英単語をガシガシ覚えていくイメージ。

数学や現代文のように、思考力をつかう必要もないので、すきま時間にパパっと、読み込んでいきましょう。

一問一答については、各出版社からたくさん出ています。

そのなかでおすすめは、『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版』

こちらはタイトルどおり、受験に出る問題を網羅しており、これ1冊をマスターすれば、たんに知識を問う問題なら、ほとんど解くことができます。

ボロボロになるまでやる必要はありませんが、できれば3回以上は、まわすようにしましょう。

手順⑤ 問題集を解く

参考書や教科書を読みつつ、一問一答を数回まわしたら、だいぶ知識は定着しているはず。

この時点で、いよいよ実践形式の問題に取りくんでいきます。

じつは一問一答形式に慣れていると、通常出題される問題が解けなかったりします。

理由はかんたんで、私立や国立二次試験は、たんに暗記だけでなく、論述の力も試されるから。

定着した知識を活かしつつ、説明する力をやしなうためにも、できるかぎり問題集には取り組んでいきましょう。

手にとる問題集は、なるべく難易度が高く、しっかりと解説がのっているのがポイント。

おすすめは、

・『世界史 標準問題精講(五訂版)』
・『実力をつける世界史100題(改訂第3版)』

の2冊。

どちらも問題のレベルが高く、とくに論述問題の解説がていねいに書かれています。

手順⑥ 過去を解く

さいごに過去問です。

あたりまえですが、世界史のような暗記科目は、以前と同じ問題は出ません。

じゃあ「解く必要はないのか」といえば、そんなことはありません。

・問題形式
・難易度
・分量
・合格最低点

を知るためにも、過去問はマストです。

この4点を把握するためにも、過去問は手にいれて、かならず解くようにしましょう。

そのさいのポイントは「あってた、まちがっていた」と一喜一憂するのではなく、問題の出し方を徹底的に分析すること。

本番の試験で「自分がどのように解くのか」を臨場感をもってイメージするのが大切です。

解くときは、つねに本番と思って、時間を測りながら、集中して取り組みましょう。

おわりに

世界史の勉強法&学習法をみていきました。

まとめると、つぎのとおり。

ポイント
・まずは「歴史マンガ」から入る
・つぎに『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』&『ナビゲーター世界史』に取りくむ
・さいごに[一問一答 → 問題集 → 過去問]とこなしていく
ステップ
手順① 歴史マンガを読む
手順② ムンディ本で流れをつかむ
手順③ 教科書 or 参考書で細かい内容を知る
手順④ 一問一答をこなす
手順⑤ 問題集を解く
手順⑥ 過去問を解く

この記事が、世界史受験生の役に立つと、うれしいです。

では、また。