どうも、リキゾーです。
これまで、予備校講師 → ウェブディレクター → ライターと、いろんな職業にたずさわってきました。
働き方も、契約社員 → 正社員 → フリーランスと、ひと通り経験してきました。
さいきん、経済誌や学術の分野で、日本の生産性の低さが問題になっています。
数年前から、生産性にかんする本もいくつか出発され、話題になっています。
たとえば、
・デービッド・アトキンソン『新・生産性立国論』
・伊賀泰代『生産性』
・森川正之 『生産性──誤解と真実』
などなど……。
これまでは生産性を自覚しなくても成長できましたが、これからソレを意識しないと経済状況は悪くなるばかり──そんな背景があります。
わたしも働くなかで、だんだん生産性を意識してきました。
とくにフリーランスの数年は、生産性が〝もろに〟収入に影響するので、どうしても考えるようになりました。
そこできょうは、生産性が問題になる状況で、効率性の高め方や、どうしたら成果を上げられるかについてのべていきます。
結論を先にいえば、生産性を上げるコツは、つぎの3つです。
- 作業量を減らす
- 情報量を減らす
- 食べる量を減らす
ふふふ、どれも「……減らす」ですね。
べつに〝イン〟を踏みたかったわけではありません。
知識&経験から、この3つをなくしていくと、じょじょに生産性がアップすると伝えたいわけです。
以下、それぞれについて詳しく説明していきます。
ちなみに、ここでは〝個人の〟生産性にスポットをあてています。
チームや組織の生産性については、べつの記事で紹介します。
つねに業務に追わられ時間に余裕がない会社員の方、仕事が収入につながらないフリーランスの人にとって、なにかしらのヒントになればうれしいです。
目次
個人の生産性を上げるコツ
くりかえすと、個人の生産性を上げるコツは3つです。
- 作業量を減らす
- 情報量を減らす
- 食べる量を減らす
ひとつひとつ説明します。
① 作業量を減らす
フツー「生産性を上げる」というと、作業量を増やそうと思います。
コレがまちがいモトです。
わたしは、ちきりんさんの本を読んで、納得しました。
そのまえに「生産性」とは何かを知る必要があります。
カンタンにいえば、「投入した作業量」と「成果物」の割合です。
式にすれば、「成果物 / 作業量」です。
ちきりんさんが示した図にすれば、こうです。
高度成長の日本は、分母の作業量を増やすことで、生産性を上げていました。
それを可能にしたのは、「大量の人口」「年齢構成の若さ」です。つまり、若くて元気な人がたくさんいました。
そりゃあ、じゃんじゃん作業量を投入できるわけです。
いまは「少子高齢化」。量は投入できません。
しかしそれでも「作業量」でなんとか生産性を高めようとしているのが、いまの日本です。
大企業を中心に、作業量を増やしているのに、成果が上がらない問題に直面しているわけです。
それが「長時間労働」「残業未払い」につながっていきます。
マクロな視点ですが、個人レベルでも同じです。
どこで〝すりこまれた〟のかわかりませんが、わたしたちは、「作業量を増やす=生産性を上げる」と思いこんでいるわけです。
生産性とは、「すくない作業量で、いかに成果物を増やすか」──その比率を指しています。
作業量を減らすことが、生産性の向上につながります。
具体的には、「作業時間を意識すること」です。
いま取りくんでいるコトにたいして、どれくらい時間がかかっているか把握することです。
おすすめは「ストップウォッチ」です。
ひとつのタスクに、どれくらい時間が費やしたのか、なるべく計測するようにします。
つづいて、成果物にたいする作業時間を図ったら、「もっと早くできないか」を考えます。
効率性を高める方法を考え、つねに改善します。
こうすることで、作業量を減らしつつ、成果物を上げていき、全体の生産性を高めていきます。
コレが1つ目のコツです。
② 情報量を減らす
2つ目は、情報量を減らすです。
情報摂取量=インプットの量を減らすことです。
PC やスマホなどの影響で、いまは情報へ触れる機会かまあまりに増えすぎました。
摂取することに時間をとられすぎているわけです。
さらにいまは、インプットよりアウトプットのほうに価値があります。
参考 :
少ないインプットでも、十分にアウトプットはできます。
調べものが必要なときでも、どの情報がイチバン早く理解できて、効率よくインプットできるかを意識すると good です。
ひとつの素材にたいして、なにを、どれくらい考えたかのほうが大事なのです。
インプットは極力ひかえます。
具体的なやり方は、「みじかなトコに、デバイスを置かないこと」です。
とくに作業中は、インプットをひきおこす機会を、できるだけ遠ざけます。
PCの Wifi をオフにする、スマホを「機内モード」にするなどが、おすすめのやり方です。
③ 食べ物を減らす
さいごは、補足的なはなしです。
あまり意識はしませんが、カラダはアタマにけっこう影響します。
体調がわるいと、頭の働きがニブくなります。
とくに、満腹だと、まったくアタマがまわりません。
ただただ眠くなります。
主観が入ってるかもですが、空腹のほうが、さくさく仕事がはがとります。
わたしもむかしは「食べないほうがいい」と言われて半信半疑でしたが、やってみるとわかります。
食事代もうかせるので一石二鳥です。
こればっかりは体験してもらうしかありません。
おすすめします。
まとめ
生産性を上げるコツをのべてきました。
うえにあげたとおり、いまは生産性の向上が、日本全体の課題になっています。
これまではたくさんの人材がいて、作業量を投入することで、経済の底上げを図ってきましたが、もうそんな状況でありません。
少子高齢化をまえに、ひとりひとりの効率性を高めるしかなくなりました。
世の中のことを考えずとも、生産性を上げることは、お金の面でも、心理的にも豊かにします。
この記事が、仕事に追われ、余裕のない人の励みになればうれしいです。
ではまたー。