どうも、リキゾーです。
これまで、予備校講師 → ウェブディレクター → ライターと、いろんな職業にたずさわってきました。
働き方についても、契約社員 → 正社員 → フリーランスと、ひと通り経験してきました。
このあいだ、『自分の時間を取り戻そう』を読みました。
著者は、ブロガー界隈で有名な、ちきりんさん。
わたしもふだんからちょこちょこ投稿を読ませてもらっています。
これまでいくか書籍を出されていますが、この本は『自分のアタマで考えよう』『』につづくシリーズ本です。
タイトルは「時間を取りもどそう」になっていますが、メインは「生産性」にかんする話です。
ひとりひとりの仕事はもちろん、会社運営などの大きいことから、家事など身のまわりのことまで。
さまさまなシーンでのふるまいにたいして、「いかに生産性を高めるか」「生産性を高めれば、どれだけ豊かになるか」を、ちきりんさんが〝アタマをつかって〟説いています。
「自分の作業にムダが多い」
「忙しくてゆっくりできない」
「多忙なくせに、大して成果が出ていない」
こんな方には、おすすめの一冊です。
目次
『自分の時間を取り戻そう』の概要
目次はこんなかんじ。
序章 「忙しすぎる」人たち
1章 高生産性シフトの衝撃
2章 よくある誤解
3章 どんな仕事がなくなるの!?
4章 インプットを理解する──希少資源に敏感になろう
5章 アウトプットを理解する──欲しいモノを明確にしよう
6章 生産性の高め方①──まずは働く時間を減らそう
7章 生産性の高め方②──全部やる必要はありません
8章 高生産性社会に生きる意味
終章 それぞれの新しい人生
さいごに 〜人生のご褒美〜
1章では、日本人の生産性が落ちている一方で、グローバル企業をはじめ、世界では生産効率が急速にアップしているのようすをみていきます。
2章では、生産性にかんする誤解について。
3章では、生産性が向上することで、仕事や職業で起きる未来について。
4章、5章では、生産性の意味について。
6、7章では、生産性をあげるための具体的なノウハウ(方法論)について。
8章では、生産性がますますアップしていく社会で生きるコツについてのべています。
序章と終章で、モデルとなる人物を設定して、生産性を上げて、生活の変わりぐあいも描いています。
『自分の時間を取り戻そう』で気になったトコ
引用をのせつつ、気づいた点をのべていきます。
「仕事をするな」と言われる人たち
資本主義は弱肉強食だと言われますが、現代社会における強者は、弱者の肉を食べたいと思っているわけではありません。彼らは単にとことんまで生産性を上げたいだけです。 でも世の中には新技術や新制度が嫌いで、すぐに反対運動をする人たちがいます。自分の分野で生産性が上がれば、生産性の低い自分の働く場所がなくなってしまうと不安にかられるからでしょう。(516)
いきなりパンチをもらうかんじですが、世界ではこれからますます生産性が高まっていきます。
わかりやすいトコでは、AI とロボティクス普及で、作業効率は急速に上がっていきます。
すると、どうなるか?
おそらく、生産性の低い人が〝用無し〟になる未来が待っています。
しかしその人たちは、失業者にならず、お金はあげるからテキトーに遊んでてと言われるようになります。
(976)
ちきりんさんは、3つのパターンを想定します。
わたしは、図でいうところ「② 超高生産性社会」が訪れると予想します。
つまり、〝イキイキ〟と仕事をする人と、〝ウツウツ〟と時間をつぶすヒマ人の格差があらわれる世界です。
生産性をあげるコツ ①
(1293)
まず生産性を定義します。
そのうえで、理想的な状態をしめします。
(1341)
で、具体的にどうすれば、いいのか?
それは、インプットの量を減らすことです。
誰であれインプットが簡単に増やせる環境においては生産性を高めようとはなかなか考えません。 しかしインプットが減り始めると、とたんに生産性を上げる方法を考え始めるのです。 そうであれば生産性を上げるにはなにをすればいいでしょう? そうです。生産性を上げるためにはインプットを減らせばよいのです。具体的には、労働時間を減らす、家事や育児に使う時間を減らす、学生なら勉強時間を減らすことが、生産性を上げるのに役立つのです。(1389)
ちきりんは、ブラジルに渡った日本人の例などから、生産性を上げる法則(コツ)を提案します。
また、インプット量=作業時間としていますが、わたしはインプット量=情報量だと考えます。
「働きすぎ」の人たちは、(ムダな?)作業時間が多いのかもしれませんが、個人的にはスマホやPCからの情報量が多すぎると感じています。
いちがいに定義できないので、インプットについては、それぞれが自分の立場や環境におきかえて考えてみればいいと思います。
生産性をあげるコツ ②
うえは大原則ですが、こまかいやり方としては「時間の家計簿」をつける作業も提案しています。
自分の生活のなかで「生産性の低いこと」「止めるべきこと」を探すには、1週間でいいので、朝から晩までなにをしていたか、1時間ごとの詳細な行動記録を作ってみるのが役立ちます。そうするとなににそんなに時間がかかっているのか、手にとるようにわかります。誰に見せるものでもないので、正直に記録してみるのがポイントです。 これはいわば「時間の家計簿」です。お金の無駄遣いを減らすには、一定期間のすべての支出を記録して家計簿をつけますよね。お金ではなく「時間が足りない!」と感じているなら、同じように時間の使用記録をとるのが最初の一歩です。(1849)
コレなんかは、すぐに実践できますね。
『自分の時間を取り戻そう』のまとめ
「生産性」というと、「すばやく作業する」みたいなイメージがあります。
しかし生産性の本質は、「費やした時間」と「成果物」の割合です。
わたしをふくめて、とくに日本人は、この視点が弱いように思います。
そのために、あえて「費やす時間」を減らす、つまり「働く時間」を減らすというやり方を提案しているのも参考になりました。
「自分の作業にムダが多い」
「忙しくてゆっくりできない」
「多忙なくせに、大して成果が出ていない」
こんな人にはもってこいの内容だと思います。
よければチェックしてみてください。
ではまたー。