これまで、予備校講師 → ウェブディレクター → ライターと、いろんな職業にたずさわってきました。
働き方についても、契約社員 → 正社員 → フリーランスと、ひと通り経験してきました。
以前、チームでおこなう編集業務のリーダーを任されました。
オンラインでのやり取りがほとんどでしたが、いろきろ苦労しました。
いまもまた、チームを組んで、ひとつのプロジェクトを行おうとしています。
そんなときに、ふと『強いチームオフィスを捨てる』が目につきました。
いまの状況にピッタリの内容で、学ぶトコがたくさんありました。
同じように、チームで事業に取り組もうとしている人、同僚や部下とのやり取りに悩んでいる人には、うってつけの1冊です。
またテレワークで働く方や、リモートワークで業務をこなす方にもおすすめです。
以下、大まかな内容をみたあと、気になった箇所をピックアップしたいと思います。
目次
『強いチームオフィスを捨てる』の概要
目次はこんなかんじ。
リモートワークの時代がやってきた
リモートワークの誤解を解く
リモートのコラボレーション術
リモートワークの落とし穴
リモート時代の人材採用
リモート時代のマネジメント
リモートワーカーの仕事スタイル
リモートワークとは「テレワーク」とほぼ同じです。
はじめに、リモートワークが広まる背景にのべます。
そのあと、リモートワークのコツやデメリットに触れて、仲間との連携・人材採用のポイントなどを紹介します。
さいごに、リモートワークの働き方を説明します。
どの章も、コンパクトにまとまっているので、スキマ時間にさらっと読めてしまいます。
『強いチームオフィスを捨てる』で気になったトコ
引用をのせつつ、気づいた点をのべていきます。
テレワークのメリット
好きなことをやって生きるのは、難しいことじゃない。ものすごい幸運も、人並みはずれた努力も必要ない。働く場所と時間を選ぶことさえできれば、いますぐに人生を思いきり楽しめる。(214)
これからは、場所と時間を自由に選べることが、本当のぜいたくになる。いちどそんな自由を経験したら、最上階のオフィスや豪華な社食なんかにこれっぽっちの魅力も感じないはずだ。(218)
チームにせよ、フリーランスにせよ、オンライン業務のメリットは、これですよね。
働きたての頃は、豪華なオフィスだったり、キレイな施設に目がいきがちですが、そんなものは二の次になります。
「自由につかえる時間」こそイチバンで、それを確保するためにお金を稼ぐとわかります。
すべて自由というわけにはいきませんが、オフィス通いよりは、時間に余裕がうまれ、生活も楽しくなります。
テレワークのデメリット
〈欠点1〉仲間と顔をあわせる機会がなくなる
〈欠点2〉仕事モードの切り替えが難しい (315,318)
もちろんテレワークは万能というわけでありません。デメリットもあります。
1つ目は、顔をあわせないため連携がとりにくいことです。
相互不信まではいきませんが、相手の意図をさぐるのがムズかしくなります。
なので、定期的に会う機会も設けるなり、離れていても作業時間を合わせるなり、いろんな工夫が必要になります。
アイデアや企画については、離れていても、わりとスムーズにいきます。むしろ、顔が見えないぶん、ヘンに気をつかう必要がないので活発になります(笑)
顔をあわせる会議には、たしかに価値がある。会議の数を減らせば、その価値はさらに高まるだろう。レアだからこそ、特別な時間が生まれるのだ。 顔をあわせるというぜいたくは年に数回だけにしておいて、それまでのあいだはいろいろなツールでしのげばいい。それでもきっと、十分すぎるほどのアイデアがでてくることだろう。(368)
2つ目のデメリットは、自分の問題です、ひとりで作業をしていると、どうしてもダラけてしまいます。。
なので、ココもいろいろ対策が必要です。習慣を整えるなり、食べる物や睡眠時間など、こまごまとした調整が不可欠です。
作業内容にメリハリをつけるのもポイントです。
1日の作業を大きく3つくらいに区切っておくのもいいだろう。たとえば、情報収集と、チームワークと、集中モード。朝はメールやニュースを読んで情報収集し、昼までにチームと連携した作業をすませ、ランチのあとは集中モードで一気にタスクを片づける。(1491)
本書では、より核心のついた対策を提出しています──ダラけないような、おもしろい仕事をしろ、と。
誘惑に負けないためには、まず何よりも、おもしろい仕事をすることだ。ただひたすらハンバーガーを焼くだけの仕事にはすぐに飽きてしまうかもしれないが、知的な仕事には大きなやりがいとおもしろさがある。
誘惑はある意味で、仕事がおもしろくないことを示すシグナルでもある。炭坑のカナリアのように、僕らが気づいていない異常を教えてくれるのだ。
つねに誘惑に負けそうになっているなら、仕事の内容を見直してみよう。そこには何かしらの欠陥が見つかるはずだ。タスクが明確でなかったり、単純作業ばかりだったり、プロジェクト自体に意味が感じられなかったり。
だから誘惑を感じたら、テレビやゲームに手を伸ばす前に「何かがおかしい」と声を上げよう。あなたが退屈を感じているなら、きっとチームの仲間も同じように感じているはずだ。(409)
チームでのテレワークのコツ
進捗をみんなと共有することは、仕事をしようというモチベーションを生む。 話のわかる仲間に進み具合を披露するのは、けっこう気分のいいものじゃないか?(737)
定期的に、進ちょく状況を伝え合うというのもコツです。
できれば毎日、「どこまで進んだか」「あしたの課題は何か」をやり取りするのが望ましいです。
でないと、全体のプロジェクトがどこに向かっているのかわからなくなります。
そのほか、連絡できる時間をあらかじめ固定しておく、報告スタイルを決めておくなんてことも有効です。
たとえば、報告書のテンプレを作っておく、週に一回は動画連絡するといったかんじ。
これだけでも、やり取りがスムーズにいきます。
またじかに会ったときも、会話がラクで、核心のはなしをしやすいです。
おもしろいアイデアや企画も、よく生まれるようになります。
『強いチームはオフィスを捨てる』のまとめ
こんなかんじで、テレワークで働く方や、オンラインで、チームの事業に取り組もうとしている人には、おすすめの1冊です。
よければチェックしてみてください。
ではまたー。

