どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワードは?
・この時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
答えは、つぎのとおり。
・四カ国条約
・九カ国条約
・海軍軍備制限条約
この記事では、つぎの本を参考にしました。
第一次大戦後、戦いに勝った連合国を中心に、ヴェルサイユ体制がしかれます。
以下、その経緯をみていきましょう。
目次
ワシントン体制と国際協調① ─ ワシントン会議

ワシントン体制とはワシントン会議で定められた条約を軸に、アメリカが対日本むけにしいた政治体制のことです。
以下、その成立の経緯をみていきましょう。
背景
ワシントン体制のきっかけとなるワシントン会議は、アメリカ合衆国大統領ハーティングの提唱によって、開かれました。
その目的は、第一次世界大戦中に拡大した日本の勢力を抑えるためです。
もうひとつは、アジア太平洋における国際秩序の再編成をねらうものでした。
展開
会議では、具体的につぎの3つの条約が締結されます。
・九カ国条約
・海軍軍備制限条約
四カ国条約では、
・イギリス
・フランス
・日本
の太平洋諸島における植民地の維持が約束されます。
また日本とイギリスのあいだでは、日英同盟の破棄が決定されます。
九カ国条約では、アメリカ側から中国地域における、
・機会均等
・領土保全
が確認されます。
これにより日本は、第一次世界大戦中に定められた二十一カの要求を撤回し、山東省の利権を手放すことになります。
日本の特殊利権を認めた石井ライジング協定も、このとき廃棄されます。
海軍組制限条約では、各国の主力艦の保有比率の変更がなされます。
具体的には、各国を比べてみた場合の保有率は、つぎのとおりです。
・イギリス:5
・フランス:3
・日本:1.67
・イタリア:1.67
これによりアメリカがイギリスと軍事的に肩を並べることになります。
ワシントン体制と国際協調② ─ 不戦条約

ワシントン体制をきっかけに、世界的にも国際協調の機運が高まってきました。
主な条約は、次の3つです
・ロカルノ条約
・不戦条約
ラパロ条約ではドイツとソ連との間に国交が樹立されます。
これにより、その後ソ連は、イギリスやアメリカをはじめとした国々から、じょじょに認められていくことになります。
ロカルノ条約では、西ヨーロッパの安全保障にかんする基本方針が定められました。
これをきっかけに、ドイツは国際連盟に加盟します。
不戦条約では、名まえのとおり、戦争回避にかんする項目が定められました。
提唱者は、
・アメリカのケロッグ国務長官
で、ふたりの呼びかけにより、計15の国々が調印することになります。
国際条約がむすばれるいっぽうで、各国の軍縮もまたすすめられていきます。
さきにみたワシントン会議での海軍軍縮制限条約をかわきりに、それぞれの国が保有できる主力艦の数が制限されていきます。
ワシントン会議の5年後に開かれたジュネーブ会議では交渉は難航しました。
けれどつづくロンドン会議では、さらなる軍縮がおしすすめられ、補助艦船の保有比率が、
・イギリス:10
・日本:7
まで低下します。
おわりに
ワシントン体制と国際協調についてみてきました。
まとめると、こんなかんじです。
・四カ国条約
・九カ国条約
・海軍軍備制限条約
・ロカルノ条約
・不戦条約
この記事が、ワシントン体制と国際協調を理解するさいのヒントになれば、うれしいです。
では、また。
 
                






