アリストテレス ─ おすすめの作品・著書 まとめ

どうも、りきぞうです。

大学のころから、哲学に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・哲学書にあたってきました。

もちろん、アリストテレスの著作も読んできました。

同じように、読んでみようかなぁと思う人もいるかと。

とはいえ、

・そもそも全部で何作品あるの?
・たくさんありすぎて、どれから読めばいいのか分からない
・とくにおすすめの著作は、どれ?

─ こんな悩み&疑問をいだく人も多いはず。

そこで、この記事では、おすすめのアリストテレス作品をあげていきたいと思います。

結論を先にいうと、つぎのとおり。

りきぞう

アリストテレスの著書は、全部で約20作品
読むべき本は、『ニコマコス倫理学』『政治学』『詩学』の3冊
アリストテレス哲学を深く理解したいなら、『形而上学』がおすすめ

以下、概要&感想をのべつつ、読むべきアリストテレス作品を、5つあげていきます。

『ニコマコス倫理学』

成立年
目次 第1巻 幸福とは何か ─ はじまりの考察
第2巻 人柄の徳の総論
第3巻 徳の観点からみた行為の構造、および勇気と節制の徳
第4巻 いくつかの人柄の徳の説明
第5巻 正義について
第6巻 知的な徳
第7巻 欲望の問題 ─ 抑制のなさと快楽をめぐって
第8巻 愛について
第9巻 愛について(続き)
第10巻 幸福論の結論

本作は、倫理学にかんするアリストテレスの著作&講義を、息子のニコマコスたちが協力して、まとめたもの。

哲学の歴史は、古代ギリシャからはじまります。

ソクラテス → プラトンが基盤をかため、アリストテレスが体系化したかんじです。

かれの著書のなかでも、『ニコマコス倫理学』は、

・善き生
・徳(アレテー)
・知への愛(ソフィア)

などのテーマを、深堀り&探求した意味で、重要な位置をしめます。

といっても、みじかなテーマをあつかっているため、はなしのなかみは、そこまでムズかしくありません。

「よく生きるには、どうすれば善いのか」 ─ だれもが考えるコトを、ロジカルかつカンケツにまとめています。

分量もほどよく、1週間くらいあれば、読めてしまいます。

さいしょに手にするには、おすすめの1冊です。

評価
長さ
(3.0)
難易度
(3.0)
面白さ
(4.0)
おすすめ度
(4.0)

『政治学』

成立年
構成 全8巻

本作の成立年代は、わかっていません。

本人が書いたのか、弟子・生徒たちが整理・編纂したのかも不明です。

テーマは、タイトルからもわかるとおり、「国家」について。

アリストテレスの政治思想が、色こく反映している内容です。

『ニコマコス倫理学』では、個人の「善」にスポットをあてました。

『政治学』では、社会・国家(ポリス)の「善」に焦点をあてます。

そのため、『ニコマコス倫理学』が理論編なら、『政治学』は実践編にあたる、といわれたりします。

メインの問いは、

・ポリス(都市国家)とは何か?
・いかにして、ポリスを統治し、運営すべきか?

の2点。

ポリスを定義したあと、最適な統治運営について述べていく ─ これがキホンの流れです。

ポイントは、アリストテレス自身は、民主制度をすすめていないトコ。

衆愚政治におちいることを警戒するからです。

一部のエリート貴族による統治スタイルが最適で、理想的な国家運営がなされる、とします。

いまの民主主義の弱点を知るうえでも、参考になる1冊です。

分量もほどよく、語り口もカンケツです。

ただひとつ問題なのが、手にしやすい翻訳がないこと。

絶版であったり、めちゃくちゃ高価だったり、出版状況が恵まれていません。

ここが唯一の弱点です。

個人的には、高価ながら、牛田訳をおすすめします。

評価
長さ
(3.0)
難易度
(3.0)
面白さ
(4.0)
おすすめ度
(4.0)

『詩学』

成立年
構成 全26章

こちらも成立時期は不明です。

テーマは、「詩作」について。

つまり、「物語・演劇の創作論」です。

いまではいえば、製作マニュアル or ハウツー本といったかんじ。

あつかっている内容がみじかなので、とっつきやすいです。

具体的には、「詩」を

・叙事詩(≒ ポエム)
・矜情詩(≒ ミュージカル)
・劇詩(≒ 演劇)

にわけたうえで、それぞれの特徴について語ります。

くわえて、各詩作にもとめられる能力について述べられます。

キーとなる概念は、「ミメーシス(模倣・再現)」。

あらゆる創作物は、現実のできごとの模倣・再現である、という考えをベースに、物語論が展開されます。

創作・製作に興味がない人でも、アリストテレスの思想・語り口にふれるには、もってこいの1冊です。

難易度もほかの作品にくらべて、カンタンです。

個人的には、おもしろさについて、本作がベストです。

評価
長さ
(3.0)
難易度
(2.0)
面白さ
(5.0)
おすすめ度
(4.0)

『形而上学』

成立年
構成 全14巻

こちらも成立時期は不明で、弟子・生徒が編纂したものとされます。

テーマは、「万物の根本的な原因・原理」について。

かなり抽象度が高く、ショージキ、はじめて読んでも、チンプンカンプンです。

アリストテレスは

・倫理学
・政治学
・詩学
・自然学

など、膨大な知識をおさめていました。

本作では、それらの大もととなる原理についてあつかいます。

そのためどうしても、抽象的な議論がつづきます。

読んでいても、いったいなにがおもしろく、何の役にたつのか、わからなくなってきます。

しかし、アリストテレス哲学の本質を知るには、避けてとおれません。

というのも、さまざまなできごと(事象)をあつかうさい、『形而上学』の理論をベースに論じているからです。

そのためアリストテレスの思想を、しっかり理解するには、本書を読まないといけないわけです。

とはいえ、個人的には、いきなりこれにあたには、おすすめしません。

ショージキ、つまらないです。

うえにあげた、みじかなテーマをあつかった3冊から入り、かれの思想・語り口を理解したあとに、本書を手にするのがベターです。

そうすれば、なんとなく、アリストテレス哲学の本質がつかめると思います。

評価
長さ
(4.0)
難易度
(5.0)
面白さ
(3.0)
おすすめ度
(3.0)

『弁論術』

成立年
構成 第1巻 全15章
第2巻 全26章
第3巻 全19章

こちらも成立時期は、よくわかっていません。

テーマは、タイトルどおり「弁論術」について。

弁論を

・議会弁論
・演説弁論
・法定弁論

にわけたうえで、それぞれの特徴について述べていきます。

くわえて、各弁論でキーとなる方法について語っていきます。

はなしの展開は『詩学』にちかいです。

いっぽうで、あつかうテーマが、やや一般向けではなく、読んでいても「ふーん」といったかんじで、終わる可能性が高いです。

というのも、ふだん生活していて、大勢のまえで、みずからの考えを発表することは、なかなかありませんからね。

・会社のプレゼン
・イベントのスピーチ

などをひんぱんにおこなうひとなら、参考になるかもです。

個人的には、うえ4冊をみたあと、さらっと目を通すだけでいいと思います。

評価
長さ
(3.0)
難易度
(3.0)
面白さ
(3.0)
おすすめ度
(3.0)

まとめ

まとめると、

りきぞう

アリストテレスの著書は、全部で約20作品
読むべき本は、『ニコマコス倫理学』『政治学』『詩学』の3冊
アリストテレス哲学を深く理解したいなら、『形而上学』がおすすめ

ぜひ、アリストテレス作品を読むうえで、参考にしてみてください。

ではまた〜。