どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワード&人物は?
・この時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
答えは、つぎのとおり。
・フィリピン=アメリカ戦争
・ドンズー運動
・アグナルド
・ファン=ボイ=チャウ
この記事では、つぎの本を参考にしました。
以下、東南アジア諸国における民族運動の展開をみていきます。
あつかう国は、
- インドネシア
- フィリピン
- ベトナム
です。
目次
東南アジアの民族運動① ─ インドネシア

それまでインドネシアはオランダの植民地でした。
そんななかイスラーム同盟(サレカット=イスラム)が創設されます。これはジャワの商人を起源にインドネシアの知識人にあいだでつくられた団体です。
かれらはインドネシア経済をにぎるオランダにたいして相互扶助と自治権を要求します。
しかし、1910年代後半に社会主義をかかげて労働運動を開始したものの、オランダ植民地軍の弾圧をうけて、だんたんと衰退していきます。
以降、第二次世界大戦前後まで、インドネシアはオランダ領となります。
東南アジアの民族運動② ─ フィリピン

しばらくフィリピンはスペインの植民地でしたが、その後アメリカの手にわたります。
スペイン領時代、作家のホセ=リサールは、小説をとおしてスペインの暴政を批判します。これがフィリピンの民族意識が目覚めるきっかけとなり、彼自身も啓蒙活動にはげみます。
しかしフィリピン革命が勃発したときは、反逆の罪に問われて、銃殺されます。
そんななか、軍人アギナルドによる主導のもとフィリピン革命がおこります。彼は革命運動の過程でスペイン軍をやぶり、共和国を成立させます。
しかしすでにスペインからフィリピンの利権を手にしたアメリカは、アギナルドたちの国を認めようとはしません。
共和国が成立して1年も経たないうちに、アメリカは軍の侵攻をはじめます。ここにフィリピン=アメリカ戦争が勃発し、敗れたフィリピンはアメリカの植民地として第二次大戦をむかえることになります。
東南アジアの民族運動③ ─ ベトナム

それまでベトナムはフランスの植民地でした。
この状況に対抗するかたちでファン=ボイ=チャウは「維新会」という民主化グループを結成し「ドンズー運動」とよばれる啓蒙活動を展開します。
彼は、ひと足先に近代化をすすめる日本へ留学生を送りだし、ベトナムの民主化をうながそうとします。
そんななか日本とフランスとのあいだで日仏協約がむすばれます。
これは、
・インドネシアにたいするフランスの優越権
をお互いに認めるという内容でした。
これにより、フランスの利益に反する民主派の留学生たちはベトナムから追放されます。
その後かれらは、中国の広州にわたり、秘密結社ベトナム光復会を結成し、ひきつづき反フランス運動を展開していきます。
おわりに
東南アジアの民族運動をみてきました。
まとめると、こんなかんじです。
・ドンズー運動
・アグナルド
・ファン=ボイ=チャウ
この記事が、東南アジアの民族運動を理解するさいのヒントになれば、うれしいです。
では、また。
 
                






