【仕事のスキルアップ】コツは「かけ合わせ」です。

どうも、リキゾーです。

これまで、予備校講師 → ウェブディレクター → ライターと、いろんな職業にたずさわってきました。

働き方も、契約社員 → 正社員 → フリーランスと、ひと通り経験してきました。

働いてきて、いつも気になっていたのは、仕事のスキル。

数年前から「AI が人間の仕事を奪う」みたいな話がさかんに取りあげられていますね。

日本で話題になったキッカケは、こちらののレポートでしょうか。

参考 : 日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に | 野村総合研究所


個人的には〝ドンデモ〟な内容の報告書ですが、仕事のスキルを考えるには良い機会です。

将来的に、どんなふうにスキル形成をして、市場の波に乗っていけばいいんでしょうか。

きょうは、仕事のスキルについてのべていきます。

結論を先取りすると、これからの働き方でポイントになるのは、「スキルのかけ合わせ」です。

「かけ算」することで、あなたの市場は高まっていきます。

反対に、1つのスキルに固執していたら価値は低くなっていきます。

なにかしらの専門家になれば、それで一生涯安心というわけにいきません。

自分のスキルに悩んでいる人、どうやって市場を渡り歩いていけばいいかわからない人──こんな方々のヒントになれば、うれしいです。

仕事のスキルアップのコツは「かけ合わせ」

くりかえすと、仕事のスキルは「かけ合わせ」が重要です。

その理由は2つです。

  1. いまの市場は1つのスキルだけでは通用しないから
  2. 深いスキルでもすぐに陳腐化するから

それぞれカンタンにふれていきます。

① いまの市場は1つのスキルだけでは通用しないから

いまは市場全体が、異業種のコラボや進出によって、価値を生むようになっています。

トヨタがソフトバンクと組んで、自動運転産業に乗りこんだり、Netflix が VOD を開発して、コンテンツを手がけたり。

大企業のはなしですが、この流れは、じょじょに身近に迫ってきます。

そのとき、ひとりひとりに求められるのは、単一のスキルではなく、複数のスキルです。

たとえば、「パーツ組み立て + プログラミング」だったり、「WEBマーケティング + シナリオ作成」などです。

これまでは、自動車業界に入れば、自動車にかんするスキルを身につければよかった。

IT業界に入れば、プログラミングスキルを身につければよかった。

ひとつの技能をもっていれば、なんとかやっていけました。

しかしいまは市場の流れが、異なる業種がつながり、価値を生みだす方向にむかっています。

合わせるように、ひとりひとりの働き手も、単一のスキルではなく、複数のスキルを身につける必要があるわけです。

② 深いスキルでもすぐに陳腐化するから

うえの理由をうけて、「単一のスキルでも、深ぼりすればいい、専門家になればいいんでしょ?」と反論したくなるかもしれません。

しかし、スキルをみがき、専門家になったとしても、将来はきびしいです。

というのも、いまはネットにともなう情報の広がりで、より手頃な技術や人材を見つけやすくなったからです。

たとえば、お店のイラストを作りたいとします。ネット以前は、身近なツテをつかって、なんとか絵を描ける人をみつけ、報酬を払っていました。

見つけるのにコストがかかるため、あまり納得がいかなくても、仕方なく払っていました。

しかしいまは、スマホひとつでスキルがある人を見つけられます。

あらかじめ「どれくらい能力があるのか」を把握できるうえ、品物に納得できなければつき返すことさえできます。

ユーザー(需要者)サイドに有利な状況です。

なので、ちょっとした専門性、すこしばかりのスキルがあるくらいでは、すぐに比較され、スルーされてしまいます。

もちろん、そのときどきで人材が不足している業種があるので、そこに合わせてスキルを磨くのもアリです。

たとえばいまなら「Webエンジニア」がそうです。

けれど、それだって一時的な「供給不足」にすぎず、いつ安価で手ごろな人材やサービスが出てくるかわかりません。

ひとつの専門で食べていくには、ほかを圧倒するほどのスキルを身につける必要があり、ハードルは高い。

生きのこるのは、上位1%くらいでしょう。

そんな過激な競争にまきこまれるくらいなら、複数のスキルを身につけて、かけ合わせたほうがラクです。

仕事のスキルアップの前提=「差異(違い)」

そもそものはなしとして、市場価値の源泉は「差異」です。「違い」から価値が生まれます。

みんなが同じモノを売り出せば、価格も似たりよたったりで、結果的に「いかに安く売るか」という競争にいきつきます。

いわゆる「低価格競争」ですね。

いっぽうで、差異をつきつめると、希少性につながります。

まわりと違うことをすればするほど、そこに価値が生まれ、高い値段がつきます。

このあたりは高校生が習う経済のキホンです。

仕事のスキルアップは「かけ合わせ」がポイント

なので、マーケットのしくみからいっても、いま起きている「異業種のつながり」「情報の民主化」の流れからいっても、複数のスキルをかけ合わせるのがトクです。

単一のスキルに固執し、深ぼりするだけではソンをします。

「パーツ組み立て + プログラミング」のように複数のスキルをもち、さらに「パーツ組み立て × プログラミング」といったふうに「かけ合わせて」、自らの「希少性」を高める──こんな戦略でいくのが望ましいです。

ことなるジャンルのスキルをかけ合わせる

さらにいえば、ちがうジャンルの立場とスキルをかけ合わせると、より価値は高まります。

たとえば、「女子高生 × プログラミング」、「イケメン × 茶道」みたいなかんじです。

市場価値の源泉は「差異」なので、意外な組み合わせほど、値は上がります。

また、「イケメン × 茶道 × プログラミング」みたいに、意外なジャンルを複数かけ合わせると、さらに価値はアップします。

ちなみに、スキルについては、はじめはチンプなものでもかまいません。

かけ合わせるのがポイントで、もし何かしらのスキルを身につけているなら、ソレがなにと組み合わせれば「おもしろくなるか」「違いを生みだせるか」と考えるといいです、

まとめ

「スキルのかけ合わせ」ついてのべてきました。

うえにあげたように、「異業種のコラボ」「情報の民主化」の流れは、これからもつづいていきます。

合わせるように、わたしたちのスキルもアレンジして、かけ合わせるしかありません。

そうすればおのずと、市場での価値も高まっていきます。

自分のスキルに悩んでいる人、どうやって市場を渡り歩いていけばいいかわからない人の後押しになれば、うれしいです。

ではまたー。