どうも、リキゾーです。
これまで、予備校講師 → ウェブディレクター → ライターと、表現にたずさわる仕事をしてきました。
大学院時代も、さまざまな論文にあたり、情報収集してきました。
いままで追われるように情報を摂取してきましたが、さいきんインプットよりもアウトプットのほうが、よっぽど大事だと思っています。
端的にいえば「インプットにはキリがない」「時間がなくなる」ということになりますが、それ以外にインプットよりアウトプットが大事な理由はいくつかあります。
自分と同じように「〝情報漬け〟になって、考える時間がない」と感じている人、また、「なにかを表現するときに、どれくらい情報収集すればいいのかわからない」と悩んでいる人がいると思います。
きょうは「インプットの病、アウトプットの効用」と題して、アウトプットの大切さをのべていきます。
この記事を読めば、 〝情報との関わり方〟、〝インプットとアウトプットの最適なバランス〟のヒントになります。
目次
アウトプットは増やすべき

いまの人たちは、インプットをひかえて、アウトプットを増やすべきです。
本・テレビ・ネット、さまざまなメディアから流れてくる情報量を減らして、そのぶん、アウトプットに時間と労力を費やすべきです。
フツーに暮らしていて、「情報に触れすぎている」とウスウス気づいています。
だからといって、意識的にインプットの量を減らして、それ以上にアウトプットを増やそうと考えていません。
まずはこの状態を、いったん見直すべきです。
アウトプットを増やす理由
なぜ「インプットをひかえて、アウトプットを増やすべき」なのか。
理由は3つです。
- インプットの価値が下がった
- アウトプットは資産に、インプットは費用になった
- アッププットする人が評価される
ひとつひとつ説明します。
インプットの価値が下がった
ネットの登場で、情報量が増え、かつ、だれもが平等にアクセルできるようになりました。
それにより、インプットすることの価値が下がりました。
みんながカンタンに手にできる情報を知っていても、意味がないからです。
ネット以前では、本やテレビなど、限られたメディアでしか情報に触れる機会がありませんでした。
とくに〝目新しい知識〟について、本を読むしかありません。
そのため〝本を読んで、ものを知ってる人〟、つまり〝積極的にインプットして、情報をアタマに詰めこむ人〟が評価されました。
しかし、だれもがスマホひとつで情報にアクセスできる状況では、そんな人を〝ありがたい〟とは思いません。
むしろ知識をひけらかす人は、ウザいだけです。
つまり、インプットすることに意味はなく、相対的に価値が下がりました。
インプットは費用、アウトプットは資産

ふたつ目の理由は、インプットはコストにつながり、アウトプットは資産になるからです。
「インプットに価値がない」というだけならいいですが、いまではインプットは費用に、アウトプットは資産になっています。
たとえば、twitter。
ひとのツイートをただ眺めているだけでは、そこに価値はありません。
むしろ時間を奪われているので、長い目でみれば「費用」です。
人生は有限なので、「時間」という限りある資源を浪費しているわけです。
しかし自分がツイートすれば、それは価値になります。
つぶやいた分だけフォロワーが増えますし、仕事の依頼など〝おいしいはなし〟をもらえるかもしれません。
google 検索も同じで、キーワードをいれて、サイトをみるだけなら、時間をうばわれ、個人情報を提供するだけです。
いっぽう、サイトを立ち上げたり、ブログを書いたりすれば、検索結果に表示され、いろんな人にみてもらえます。
もっといえば、ネット業界のプラットフォーマーは、見てもらう人が増えるほど、(広告などで)収益が上がるしくみになっています。
あなたが時間を提供することで、利益をのばしているわけです。
その意味でも、時間を支払っているわけで、インプット=コストといえるわけです。
つまり、ネットと SNS が普及したいまでは、インプットは費用になりさがり、逆に、アウトプットは資産になっているわけです。
アッププットする人が評価される
3つ目の理由は、アウトプットスキルの高い人が評価されるからです。
1つ目の理由とつながりますが、カンタンに情報にアクセスできる状況では、インプットすることに価値はつきません。
かわりに、だれも手にできる情報にたいして、なにを思い、どう感じたを表現するほうに価値がつきます。
というのも、アウトプットする人によって、表現する内容はことなり、千差万別だからです。
(インプットという行為は、だれがやっても同じですから価値はつきません。ツイートをながめる行為については、ノーベル受賞者がやっても、わたしがやっても、同じことです。)
また、いまはまだ、インプットする人より、アウトプットする人の数が少ないので、相対的に後者に価値があります。
これは食べものに似ています。
いまのような飽食の時代では、食料はあまり摂取せず、ほどほどに食べて、運動している人が好まれます。
太っている人の評価は低く、新しい運動法 & ダイエット法が、毎年のように出てきます。
これら3つの理由からみても、いまのネット社会では、インプットよりもアウトプットしたほうがいいとわかります。
アウトプットを増やす方法

では、アウトプットを増やすには、どうしたらいいんでしょうか。
ポイントは、つぎの3つです。
- つねにインプットを減らす意識をもつ
- アウトプットとインプットの比率を 7: 3 にする
- 情報に触れたら、自分なりに考えるクセをつける
カンタンに説明します。
つねにインプットを減らす意識をもつ
意識するとわかりますが、わたしたちは思う以上に、膨大な情報にふれています。
それも意図的に入手しているというよりも、SNS のタイムラインなど、受動的にながめているのがほとんどです。
いきなり断ち切るのがムズかしいですが、すくなくとも、処理しきれないほどの情報にふれているとは自覚したほうがいい。
そのうえで、じょじょにムダな情報を省いていきましょう。
たとえば、たいして関わりのない人のフォローを外すだけでも効果があります。
アウトプットとインプットの比率を 7: 3 にする
とにかくまずは、インプットよりもアウトプットの量を増やすように心がけることです。
そのうえで、アウトプットとインプットの比率を、7 : 3 にもっていきましょう。
情報漬けになっている人には酷かもしれませんが、これくらいだと情報に追われる感覚もなくなり、アウトプットの成果も出はじめます。
わかりやすいところだと、
・ひとのツイートを3つながめたら、1回つぶやいてみる
・ニュース記事を3本読んだら、ブログに記事を1本書いてみる
といったあたりでしょうか。
さいしょはシンドイですが、なれるとフツーになります。
情報に触れたら、自分なりに考えるクセをつける
うえのように、じっさいにアウトプットするのもいいですが、なによりふだん目に入る情報について、自分なりのアイデアや意見をひねりだしてみることです。
もちろん、メモをとったりするのが理想ですが、アタマのなかで〝ころがす〟だけでもオススメです。
これだけでも情報に流されることもありませんし、雑談や会議などの場所で、自分なりの考えを述べることができます。
小さな一歩ですが、これが資産につながります。
まとめ
アウトプットの効用についてのべてきました。
ネットの普及で、インプットよりもアウトプットに価値がつくようになりました。
情報の内容にかかわりません。
どんなテーマであろうと、積極的に表現し、発表する人が評価されるようになりました。
インプットよりもアウトプットをすすめる理由は、ココにあります。
ふだんインプットばかりで、アウトプットをおろそかにしている人は、気をつけたほうがいいかもしれません。
ではまたー。

