どうも、りきぞうです。
大学のころから、文学に親しんできました。
大学院時代〜社会人時代にかけても、ひんぱんに作品にあたってきました。
古典作品については、300本以上、読んでいます。
なかでも、ゲーテの作品には、楽しませてもらいました。
同じように、読んでみようかなぁと思う人もいるかと。
とはいえ、
・たくさんありすぎて、どれからみたらいいいのか分からない
・とくにおすすめの著作は、どれ?
─ こんな悩み&疑問をいだく人も多いはず。
そこで、この記事では、おすすめのゲーテ作品をあげていきたいと思います。
結論を先にいうと、つぎのとおり。
りきぞう
・おすすめは、『ファウスト』『親和力』『若きウェルテルの悩み』の3冊
・ 教養小説の元祖を知りたいなら、『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代&遍歴時代』
ゲーテ作品は、ぜんぶで「約10作品」。
一覧は、以下のとおり。
・『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代/遍歴時代』(1796年/1821年)
・『ファウスト 悲劇 第一部/第二部』(1806年/1831年)
・『親和力』(1809年)
・『色彩論』(1810年)
なかでも、『ファウスト』『親和力』の2本は、おすすめです。
有名な『若きウェルテルの悩み』ですが、いまのひとからみると、〝ナイーブすぎて〟、すこし退屈かもです。
教養小説の元祖である『ヴィルヘルム・マイスター』シリーズですが、こちらも、ストーリー展開がゆっくりで、テーマもおカタい。
いまのひとなら、しんどいかなぁと思います。
『色彩論』は、ゲーテ唯一の科学論文。
物語以外のゲーテ思想を知りたいなら、手にしておいて、損はありません。
内容も、おもしろいです。
以下、それぞれの作品にたいして、概要&感想をのべていきます。
ゲーテ作品を読むうえでの参考にしてみてください。
目次
『ファウスト』
| 出版年 |
1部:1806年 2部:1833年 |
| 構成 | 全2部 |
ゲーテ中期〜後期の作品です。
2部構成で、第1部は1808年、第2部は1833年に出版されました。
約30年ちかく開きがあり、それだけゲーテは第2部をつくるのに苦労しました。
主人公「ファウスト」は、実際にいたとされる錬金術師「ファウストゥス」(15-16世紀ごろ)がモデルになっています。
死後の魂と交換するかわりに、この世のすべてを理解・体験できる ─ 悪魔「メフィスト」と、こんな契約をかわします。
あらすじは知っているものの、あらためて読むと、文体・表現がかっこいいなぁ、かんじます。
そのため日本語の場合だと、翻訳によって作品の印象が、だいぶかわります。
個人的には、手塚訳がおすすめです。
言いまわしがカンケツで、ぐいぐいよみすすめていけます。
『親和力』
| 出版年 | 1809年 |
| 目次 |
1部:18章 2部:18章 |
ゲーテ中期の作品です。
・彼の妻「シャルロッテ」
・彼の友人「大佐」
・彼女の姪「オティーリエ」
─ 4人の男女を主人公とした不倫小説です。
妻帯者がいるにもかかわらず、ふたりの男が、それぞれ別の女性に心をひかれる ─ 。
いっぽうはキモチをおさえるが、かたほうはそのまま突きすすむ。
そこから両カップルの未来が変わっていくおはなし。
ゲーテという学者気質で、こむずかしいイメージがあります。
いっぽうこちらは、テーマが「恋愛」「不倫」なので、内容がとっつきやすい。
個人的には、ゲーテを読むなら、本作から手にとるのが、良いかもです。
『若きウェルテルの悩み』
| 出版年 | 1774年 |
| 目次 | 全1章 |
ゲーテ初期の作品です。
2部で構成される、書簡体小説です。
青年「ウェルテル」が、婚約者のいる「シャルロッテ」に恋をする。
叶わぬ想いを、友人「ヴィルヘルム」に手紙でうちあける、というのがキホンのながれです。
当時はベストセラーとなり、この作品でゲーテの名まえはヨーロッパじゅうに広まりました。
とはいえ、いまのひとからみると、主人公「ヴィルヘルム」があまりにナイーブにみえて、なかなか共感できないかもです。
くわえてストーリーの展開も、ゆったりで、かなり退屈です。。
有名な作品ですが、ショージキ、うえ2冊の片手間に、ちょくちょく読むくらいでいいんじゃないかなぁと思います。
『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代&遍歴時代』
| 出版年 |
修行時代:1796年 遍歴時代:1821年 |
| 構成 |
修行時代:全8章 遍歴時代:全18章 |
ゲーテ中期〜後期の作品です。
『修行時代』は1796年、続編の『遍歴時代』は1829年に発表されました。
演劇人になろうとするも、挫折する青年「ヴィルヘルム」が主人公 ─ 。
かれの〝こころの成長〟を描いた物語で、教養小説(Bildungsroman)のひな形とされます。
つまり、さまざまな体験・知識をとおして、主人公の成長過程をえがく、物語形式のこと。
その後の小説に影響をあたえたとされるものの、こちらもまた、いまのひとが読むと、なかなかシンドイかもです。
というのも、ストーリー展開にテンポがなく、かなり退屈だからです。
どこかお説教くさく、啓発書を読んでいるのか、小説を読んでいるのか、わからなくなります。
個人的には、こちらも、『ファウスト』『親和力』の片手間で読むのがベターです。
ちなみに同じ遍歴小説なら、『ドン・キホーテ』のほうが、圧倒的におもしろいです。
『色彩論』
| 出版年 | 1810年 |
| 構成 |
科学方法論 色彩論 ─ 教示編 |
ゲーテ後期の作品です。
こちらは論文で、小説ではありません。
けれど、ゲーテの思想を知るには、避けられない1冊です。
テーマは、タイトルどおり、色彩について。
当時、近代科学が全盛のころで、「色」についても、(ニュートンからつづく)機械論的な思考法でとらえるようになっていました。
色彩とは、光の屈折率であり、数量に還元できる、という考えです。
これに異をとなえ、色彩は「光の行為」である、としてひとと同じ水準で語るべき、と論じています。
機械論的世界観に反対している ─ これがわかるだけで、ゲーテに対する印象が、かなり変わるはずです。
まとめ
まとめると、
りきぞう
・おすすめは、『ファウスト』『親和力』『若きウェルテルの悩み』の3冊
・ 教養小説の元祖を知りたいなら、『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代&遍歴時代』
ぜひ、ゲーテ作品を読むうえで、参考にしてみてください。
ではまた〜。








