どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワード&人物は?
・各時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
古代ローマ史は、つぎの流れ(構成)をとらえると、すっきり理解できます。
- 共和政と身分闘争
- ポエニ戦争
- 内乱の一世紀
- 帝政ローマ時代
- ローマとキリスト教
- 古代ローマ文化
以下、各王朝のキーワード・重要人物・ポイントをあげて、解説していきます。
なお、この記事では、つぎの本を参考にしました。
目次
古代ローマの歴史① ─ 共和政と身分闘争

共和政と身分闘争のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・元老院
・パトリキ/プレプス
・独裁官
・平民会
・護民官
・十二表法
・リキニウス・セクスティウス法
・ホルテンシウス法
・いっぽうで経済発展にともない、富裕層と貧困層の格差が広がり、身分差はそのまま温存された
共和政初期の身分闘争の時代にかんしては、平民による参政権要求のプロセスが重要です。
そのさい、ホルテンシウス法により平民と貴族の立場は対等になりつつも、人びとのあいだの経済格差がひらいてしまった点は、おさえておく必要があります。
また共和政が始まったころに、
・コンスル
・独裁官
がどのような力関係があったのかもおさえると良いです。
詳しく内容は、こちらに書きました。ご参考にどうぞ。
古代ローマの歴史② ─ ポエニ戦争

共和政とポエニ戦争のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・ザマの戦い
・「パンとサーカス」
・ラディフンディア
・大スキピオ
・グラックス兄弟
・地中海支配は、富裕層の増大&中小農民の没落をもたらし、重装歩兵を基盤とした市民軍団の崩壊をまねいた
共和政とポエニ戦争については、おさめた地域を理解しておくのがポイントです。
ポエニ戦争では西地中海エリアを、マケドニア征服では東地中海一帯をおさえることになりました。
それにより大土地所有者が台頭し、ローマ国内で貧富の格差が拡大したことを知っておきたいところです。

詳しい内容は、こちらです。
古代ローマの歴史③ ─ 内乱の一世紀

内乱の一世紀のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・同盟市戦争
・スパルタクスの反乱
・三頭政治
・アクティウムの海戦
・スラ
・ポンペイウス
・クラッスス
・カエサル
・オクタウィアヌス
・レピドゥス
・アントニウス
・クレオパトラ
・2回にわたる三頭政治とカエサルによる独裁をつうじて、共和政ローマは帝政へと、じょじょに移行していく
内乱の1世紀にかんしては、
vs
・平民派(平民会支持)
の対立を軸に、ときの流れをおさえるのがポイントです。
背景には軍の私兵化がありました。
その後、2回にわたり三頭政治がおこなわれ、ローマは共和政から帝政へと移っていきます。
世界史で有名なカエサルやオクタウィアヌスが活躍するのもこの時代で、彼らの統治運営を知りながら、内乱の一世紀をたどると、より楽しく理解できるかなと思います。
詳しくはこちらです。
古代ローマの歴史④ ─ 帝政ローマ時代

帝政ローマ時代のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・プリンケプス
・元首政(プリンキパトゥス)
・五賢帝
・ローマの平和
・コロヌス
・コロナトゥス
・軍人皇帝時代
・コンスタンティノープル遷都
・ミラノ勅令
・キリスト教の国教化
・ネルファ
・トラヤヌス
・ハドリアヌス
・ピウス
・マルクス=アウレリウス
・ディオクレティアヌス
・コンスタンティヌス
・テオドジウス
・アウグストゥス〜五賢帝までは「ローマの平和(パクス=ロマーナ)」とよばれるいっぽう、「3世紀の危機」より、ローマ帝国は分裂状態におちいる
内乱の1世紀をへて、オクタウィアヌスが尊厳者(アウグストゥス)として君臨し、帝政ローマがスタートします。
ローマ史を語るうえで、ここがひとつの区切りとなります。
帝政初期は国内は安定し、いわゆる「パクス=ロマーナ」とよばれる黄金時代をむかえます。
そのさい「五賢帝」とあだ名される皇帝が登場し、ローマは繁栄はピークに達し、その版図も最大となります。

しかしこの時期をさかいにローマの衰退ははじまり、武力が物をいう軍人皇帝時代をへて、さいごはオリエント式の専制君主政へと移行します。
統治のしくみが移りかわるさい、なにが要因だったのかを知っておくのも、この時期のローマ史を理解するうえでは大切になります。
詳しくはこちらです。
古代ローマの歴史⑤ ─ ローマとキリスト教

ローマとキリスト教のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・使徒
・『新約聖書』
・コイネー
・アナタシウス派(三位一体説の立場)
・アルウス派
・パウロ
・コンスタンティヌス帝
・アレクサンドロス大王の東方遠征により、ギリシャ世界とオリエント世界が融合した
・大王亡きあとは、部下のあいだでディアドコイ戦争(後継者戦争)が約50年間つづく
帝政末期から専制君主政の時代にかけて、ローマ帝国はキリスト教との関わりがつよくなっていきます。
当初は弾圧していた皇帝ですが、キリスト教徒が増えつづける事態をまえに、信仰の自由を認めざるをえません。
ミラノ勅令でキリスト教を公認し、ニケーア公会議ではアタナシウス派を正統とすることになります。
ローマ帝国とキリスト教にかんしては、どのような過程を経て、国教として認め、ひとつの学派以外は異端とみなしたのか ─ このあたりの経緯を把握するのが理解のポイントになります。
詳しくはこちらです。
古代ローマの歴史⑥ ─ 古代ローマの文化

古代ローマの文化のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・ギリシャ文化/ローマ文化
・ストア派
・万民法
・ローマ法
・ユリウス暦
・キケロ
・リウィウス
・タキトゥス
・プルタルコス
・プトレマイオス
・ユスティアヌス帝
・アウグスティヌス
ローマ文化については、ギリシャ文化から学びつつ、実用的な学問が発展した点をまずはおさましょう。
そのうえで個別の作者&作品を知るのが良いかな思います。
詳しくはこちらです。
おわりに
古代ローマの歴史をみてきました。
古代ローマ史については、つぎの流れ(構成)をとらえると、すっきり理解できます。
- 共和政と身分闘争
- ポエニ戦争
- 内乱の一世紀
- 帝政ローマ時代
- ローマとキリスト教
- 古代ローマ文化
この記事が、古代ローマを知りたい人のヒントになれば、うれしいです。
では、また。



