どうも、りきぞうです。
これまで学術書&ビジネス書をはじめ5000冊ちかく本を読んできました。
きょうは、今月(2021年12月)刊行予定の新刊本を紹介したい、と思います。5冊すべて読もうかなと思っています。新刊本を探している人の参考になれば、うれしいです。
具体的には、つぎの5つです。
- 酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』
- ケインズケインズ 説得論集』
- クラウス・ドッズ『新しい国境 新しい地政学』
- ジョー・ミラー ほか『mRNAワクチンの衝撃』
- 伊藤毅『ルールの世界史』
以下、目次に沿って、みていきます。
目次
酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』

1冊目は、これ。
誰も見ない書類をひたすら作成するだけの仕事、無意味な仕事を増やすだけの上司、偉い人の虚栄心を満たすためだけの秘書、嘘を嘘で塗り固めた広告、価値がないとわかっている商品を広める広報…… 私たちはなぜ「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」に苦しみ続けるのか? なぜブルシット・ジョブは増え続けるのか? なぜブルシット・ジョブは高給で、社会的価値の高い仕事ほど報酬が低いのか? 世界的ベストセラー、デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』の訳者による本格講義!
─ 出版社から
『負債論』で世界的に有名となったデイヴィッド・クレーバー。彼の著作をたくさん翻訳してきた酒井隆史さんによる新書です。
本書は、こちらもベストセラーになった『ブルジット・ジョブ』を土台に、先進国で問題になっている「クソ仕事」の実態と対策について論じます。
いわゆるホワイトカラーに就いている人にとって、全員にあてはまる内容かなと思います。ラストに「ベーシックインカム」をとりあげるのも、おもしろそうですね。
ケインズ『ケインズ 説得論集』

2冊目はこれ。
マクロ経済学の祖といわれるケインズは、実はタイムリーに現実経済を解説した時論家でもあった。自由放任主義(レッセフェール)やデフレの本質を的確に捉えた彼の経済論は、いまこそ読むべき価値がある。ケインズ経済時論集を一流の翻訳家が訳出。
─ 出版社から
こちらは2010年に出た単行本を文庫化したもの。単行本では読み落としていたので手にとってみることにします。
デフレ下の日本では、ここ30年ずっとケインズが注目されていますが、彼の理論を参照しても、まったく効果が上がっていない。
なので「またケインズか……」とうんざりしそうですが、この『説得論集』のなかにある「孫の世代の経済的可能性」 は、けっこうおもしろいエッセイ。
市場経済が加速すれば「1日3時間」も夢じゃない、と語り、この意見はいたるところで引用されている。
その〝出典先〟をチェックする意味でも買ってみようかなと思います。
クラウス・ドッズ『新しい国境 新しい地政学』

3冊目。
イーロン・マスクが「月の大統領」就任を宣言したらどうなるのか。「気候変動」による海や河川の変化は「境界線」を移動させるのか。「スマートボーダー」は収益性の高い国境ビジネスを生み出すのか。「新型コロナ」は「資源の争奪戦」を加速させるのか。人新世で激化する「国境紛争」に地政学研究の第一人者が迫る。
─ 出版社から
タイトルどおり、地球規模でインターネット空間が広がったあと、これまでの国境のあり方はどうなるのか、を論じる本。
視点がおもしろく、帯だけをみて購入を決ました。
さいきん歴史本の界隈では「地政学」がやたらブームで、本書もその視点からアメリカ&中国をはじめた国際関係のゆくえを語るかんじ。
最新の地政学研究を知るうえでも、けっこうおもしろそう。
ジョー・ミラー ほか『mRNAワクチンの衝撃』
4冊目。
ファイザー社と組み、11カ月という常識外のスピードで世界初の新型コロナワクチンの開発に成功したドイツ・ビオンテック社。画期的なmRNA技術で一躍注目を集めるバイオ企業の創業者/研究者夫妻に密着、熾烈なワクチン開発競争の内幕に迫るドキュメント。
─ 出版社から
まさにドンピシャなテーマ。
自分たちが、まさにいま打っている「mRNAワクチン」が、どのように誕生し、普及していったのかを語る。
しかも書いている人が、まさにワクチンを製造した本人で、その意味でも説得力のありそうな内容。
早川書房さんは、ほんとに時節に合わせた単行本を出しますよね😅
» ジョー・ミラー ほか(柴田さとみ ほか 訳)『mRNAワクチンの衝撃』
伊藤毅『ルールの世界史』
ラストは、これ。
ルールを知れば、ビジネスがわかる。歴史を知れば、ルールの見方が変わる! われわれの仕事と生活にかかわる「ルール」の意外な秘密に迫る、知的エンタテインメント!
争いを解決する。ゲームを面白くする。ビジネスを円滑に進める ─ われわれの周りには、様々な「ルール」が存在する。ルールは、誰かがそれを定め、運用していくことで変わり、時代にそぐわなくなると消える、というライフサイクルを経る。 本書は、そうしたルールの興亡の歴史を知ることで、その本質を理解し、いまのビジネスにどのように影響しているのかを読み解くビジネスエンタテインメント本である。
本書ではビジネスにおけるルールの役割を「信用の維持」「創造物の拡散とコントロール」「ビジネスを広げるための、巻き込みと役割分担」「企業を成長させるための育成と放任」の4つに分解し、それぞれについて各章で説明。インターネット時代におけるルールの変質や、日本が得意でない「ルールメイキング」にどういうスタンスで臨めばいいのかについてもふれる。
─ 出版社から
こちらも視点がおもしろいので購入予定。
内容紹介だけみると、エンタメ性のある軽い内容にみえるが、どうだろう。
「ルールが社会のゆくえを決める」というテーマでは、なんといってもローレンス・レッシグ『CODE』が有名だけど、それをより簡略に論じたかたちかな。
個人的には、タイトルにもあるとおり、世界史のエピソードをまぜながらルールメイキングに語るかんじなので、そのあたりも楽しみ。
おわりに
以上が、今月おすすめの教養書&ビジネス書です。
ほかにも、ふらっと立ち寄った本屋で衝動買いするかもしれません。そのときは Twitter などでお知らせします。
また今月末には「12月に読んで良かった本」として、まとめる予定なので、本選びの参考にしてみてください。
では、また。





