新書の読み方&使い方 ─ 専門知識&最新動向を知るには最適【新書歴10年】

どうも、りきぞうです。

学生時代をふくめると、もう10年以上、新書を読み、活用してきました。

・新書って、なに?
・新書の読み方は?
・新書の活用方法を教えてほしい

きょうは、この問いに答えていきます。

ポイントは、つぎのとおり。

ポイント
・新書には各専門分野の知識が分かりやすく書かれている
・新書は全て読まず、気になるトコを再読するのが重要
・新書は、専門書の概要を知る&最新動向を把握するうえで有効

以下、目次に沿って、みていきます。

新書の特徴

新書とは、新書判の本のこと。

正確には、

ひとつのサイズで定期的に出版される叢書(そうしょ)

をさします。

なので新書とは「新しい本」という意味ではなく、あくまで製本のサイズをあらわすものです。

いっぱんには、各専門分野の入門書が出版されるケースが多いです。

・政治
・経済
・社会評論
・歴史
・文芸批評
・自然科学

などなど、いまやそのジャンルは多岐にわたっています。

また、ふつうの単行本にくらべて、値段がお手頃なのも、うれしいトコ。

どんなに高くても1,000円を超えることは、あまりありません。

特定のジャンルについて、かんたんに分かりやすく知識を吸収できるのが、読者にとってメリットです。

新書の読み方

ここからは、わたしなりの新書の読み方を紹介します。

ポイントは、つぎの2点です。

  • すべて読まない
  • 気になるトコは再読する

それぞれ、みていきます。

すべて読まない

これは新書に限りませんが、本はすべて読む必要はありません。

というのも、ぜんぶ読んでも頭には残らないから。おそらく全内容の 5% くらいしか覚えていないのではないでしょうか。

そもそも、よっぽど面白い本じゃないと、とちゅうで投げ出してしまいますよね。

では、どうすれば良いのか?

それは、

・まえがき

・あとがき

・目次

の順で読むこと。

本を書いたり、編集に携わった人なら分かりますが、書き手は、この3パートに労力をそそぎます。

ここに書き手の「言いたいこと」が集約されている、と言ってもいい。

まえがきには、その本を書いた動機や経緯が記され、あとがきには本全体のまとめと、今後の展望が書かれています。

なので、この2つをみれば、だいたいの内容は分かります。

かりに(課題ではなく)趣味で読む場合、ここが面白くなかったら、その本は手放しても大丈夫です。

なかみも面白くないか、あなたに合っていない可能性が高い。

いっぽう、まえがき&あとがきに次いで、大切とされるのが「目次」です。

ここには、各章のテーマが書かれています。

新聞記事やネット記事でいう「見出し」にあたる部分。

つまり、目次をみれば、本全体の構成がほぼ分かってしまうんですね。

以上をふまえ、わたしの場合は、

・まえがき

・あとがき

・目次

の順で目を通し、「これは、おもしろそう」と思えば、手にとり、購入します。

くりかえすとおり、これはあらゆる書籍に当てはまります。もちろん新書も同様です。

気になるトコは再読する

もうひとつのポイントは、これです。

退屈なトコは、バシバシとばしても良いですが、面白いと思ったところは、メモをとるなり、ふせんを貼るなどして、もう一度読み返しましょう。

自分が「面白い」と感じた箇所は、(いまの)あなたにとっては、価値あるトコで、たいへん貴重です。

正直、それをみつけるために本を読んでいるようなもの。

なので、気になる部分は、ひと通り本を読み終わったあとに、ふたたび目を通すことをおすすめします。

再読することで、記憶の定着につながり、その知識があなた自身の一部となっていきます。

当然ながら、生活や仕事においても、かなり役立ちます。

新書をふくめ、この2つのポイントを心がけると、読書がより身近で楽しくなります。

SNS を〝ダラ見〟するよりも、よっぽど役立つ情報にふれることができます。

人生の質も上がるので、おすすめです。

新書の使い方

新書の使い方にかんしては、つぎの2つがポイントです。

  • 専門書を手に取るまえに読む
  • 最新の動向を触れるために読む

わたしの場合、この2つの目的のために、新書を読んでいます。

それぞれ、みていきます。

専門書を手に取るまえに読む

1つ目は、これです。

新書は各専門分野の知識を分かりやすくまとめているケースがほとんど。

そのため、本格的な専門書を読むまえには、新書を手にとり、おおよその概要を知ってから、分厚い本にあたることにしています。

たとえば、アダム・スミスの『国富論』を読む場合には、関連する新書をチェックするだけでも、原書にたいする理解が変わってきます。あまり苦労せずに、その本を把握することができるんですね。

たとえば、こんな新書

最新の動向を触れるために読む

もうひとつは、これです。

最新の動向を知るうえでも、新書はたいへん役に立ちます。

最近では、新型コロナウィルスについて、

・それぞれの専門家がどんな見解を示しているのか
・また、どのような対応策を提案しているのか

をざっと理解するさいに、新書を活用しました。

(もちろん中には〝へんてこ〟な意見を述べた新書もありましたが……)

ジャンルを問わず、特定分野の最新動向をざっくり知れるのが、新書の利点であり、魅力です。

おわりに

新書の読み方&使い方をみてきました。

まとめると、こんなかんじ。

ポイント
・新書には各専門分野の知識が分かりやすく書かれている
・新書は全て読まず、気になるトコを再読するのが重要
・新書は、専門書の概要を知る&最新動向を把握するうえで有効

この記事が、新書の読み方&使い方を知りたい人の参考になれば、うれしいです。

では、また。