帝国主義時代のイギリス ─ スエズ運河買収・ボーア戦争・アイルランド自治法【わかりやすく解説】

どうも、りきぞうです。

大学のころから、世界史に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。

・帝国主義時代のイギリスについて知りたい
・大事なキーワードは?
・この時代のポイントは?

きょうは、この問いに答えていきます。

答えは、つぎのとおり。

キーワード
・世界の銀行
・スエズ運河会社の株式買収
・南アフリカ戦争
・アイルランド自治法
・シン=フェイン党
・労働党
・議会法
重要人物
・ディズレーリ
・ジョセフ=チェンバレン
ポイント
・イギリスではディズレーリ内閣以降、スエズ運河の株式売買をはじめ、帝国主義政策が加速していった

この記事では、つぎの本を参考にしました。

帝国主義時代のイギリス① ─ 背景

19世紀のイングランド銀行

産業革命をなしとげたイギリスですが、石油や電力を中心とする第二次産業革命には出遅れます。しかし海軍や金融産業で力をのばし、そのまま世界をリードしていくことになります。

この時点でイギリスは世界の工場から「世界の銀行」に変わったといえます。

とはいえイギリスの繁栄も長くはつづきません。1873年におきた恐慌により、国内経済は不況におちいり、主要産業である金融業もふるわなくなります。

そこでイギリスはマーケットを海外にもとめ、フランスやドイツと同じく植民地獲得競争に乗りだします。

これが帝国主義政策にいたる経緯です。

帝国主義時代のイギリス② ─ 内政&植民地政策

植民地大臣 ジョセフ=チェンバレン

以下、

  • ディズレーリ内閣による対外政策
  • ジョセフ=チェンバレンによる植民地政策
  • アイルランド統治
  • 社会主義運動の展開

の項目に沿って、帝国主義下のイギリス社会をみていきます。

ディズレーリ内閣による対外政策

恐慌後、ディズレーリ首相が内閣を発足させます。

彼は国内経済を回復させるため、積極的に海外にたいして働きかけます。

まずは以前からねらっていたスエズ運河会社の株式を買収します。これにより紅海からインド洋にかけての海洋交易ルートをがっちりおさえることに成功します。

くわえて、インドの植民地支配を安定させるため、反乱鎮圧後、東インド会社を解散したうえで、新たにインド帝国を成立させます。

さらには、東地中海の秩序安定のため、をキプロス島の行政権を獲得します。

つづけて首相に就いたグラッドストンも、ディズレーリの外交政策をそのまま展開します。

スエズ運河の運営権をもつはずのエジプトを保護国化し、事実上、イギリスの統治下におきます。

ジョセフ=チェンバレンによる植民地政策

20世紀前後になると、イギリスの海外進出はよりいっそうすすんでいきます。

その主導者は、植民地大臣に就いたジョセフ=チェンバレンでした。

彼はアフリカの南端で、ボーア人を相手に南アフリカ戦争(ボーア戦争)をおこします。勝利したのに、南端エリアをイギリスに併合したうえで、その約10年後に南アフリカ連邦を成立させます。

ここでは南アフリカには黒人が多く暮らしていましたが、イギリスは有色人種を冷遇し、悪名高きアパルトヘイト政策を実施します。

また、

・オーストラリア
・ニュージーランド

の南半球エリアにも進出し、先住民たちを追いだしたうえで白人植民地をイギリスの自治領にすると宣言します。

アイルランド統治

いっぽう、イギリス本国周辺ではアイルランドとのあいだで争いがおこります。

対立からアイルランドでは、イギリスからの独立を訴えるシン=フェイン党が台頭し、英国政府に圧力をかけていきます。

譲歩したイギリスは、いったんは独立を認めます。けれど第一次世界大戦の勃発を口実に、独立の承認は延期されます。

怒ったアイルランド市民は武力蜂起に出て、イギリスに対抗します(イースター蜂起)。

しかし軍事力に劣るアイルランドには、なすすべもなく独立運動は鎮圧されてしまいます。

社会主義運動の展開

またイギリス国内では、労働者の不満から社会主義運動がもりあがり、フェビアン協会などが労働代表委員会を結成します。

のちに労働党と名まえを変え、議会多数派をめざし、政権獲得をねらいます。

ソ連をはじめ当時の社会主義運動は、いまの統治権力を転覆させて、政権獲得をねらうものとされていました。

しかしイギリスの場合は、法の範囲内で運動を展開し、政権を担おうとします。じょじょに支持者を集め、合法路線をとるのがイギリス社会主義運動の特徴といえます。

また、労働者の不満もあって議会法が制定され、上位にたいする下院の優位が確定します。

おわりに

帝国主義時代のイギリスをみてきました。

まとめると、こんなかんじです。

キーワード
・世界の銀行
・スエズ運河会社の株式買収
・ボーア戦争(南アフリカ戦争)
・アイルランド自治法
・シン=フェイン党
・労働党
・議会法
重要人物
・ディズレーリ
・ジョセフ=チェンバレン
ポイント
・イギリスではディズレーリ内閣以降、スエズ運河の株式売買をはじめ、帝国主義政策が加速していった

この記事が、帝国主義時代のイギリスを理解するさいのヒントになれば、うれしいです。

では、また。