どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワードは?
・この時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
答えは、つぎのとおり。
・金融資本
・独占資本
この記事では、つぎの本を参考にしました。
近代化の進展により、欧米各国を中心に帝国主義とよばれる事態が進行します。
以下、帝国主義のなかみと、その影響をみていきます。
目次
帝国主義の特徴① ─ 背景

帝国主義はドイツとアメリカを中心に、石油と電力を原動力とする重化学工業が発展したことをきっかけに始まります。
重科学工業は大規模な設備を必要とするため、ごく一部の企業に生産と資本が集中します。
その結果、巨大企業が、
・ストラス
・コンツェルン
などの独占組織を形成し、マーケット全体を牛耳ります。
巨大企業のバックには大銀行がつき、融合したふたつの大型組織は金融資本をきずいていきます。
ここに生産と資本が集中した、独占資本が形づくられます。
また資本の集中化&独占化には、この時期イギリスでおきた恐慌と、その後つづいた不況も大きく影響をあたえた、とされます。
各企業は倒産を回避するために同業種の会社と合併し、これら経済組織とむすびついた国家組織は資本獲得のため植民地競争に乗りだし、各国との対立が激化する ─ こんな構図ができあがっていきます。
植民地の役割
独占資本の進展は欧米諸国による植民地の分割&再分割をおこなわせ、膨張主義をとる世界政策をおしすすめます。
もともと植民地の獲得は原材料の供給と、商品市場の確保を目的になされたものでした。
しかし帝国主義下の植民地は、
・移民の受け入れ先
の役割をもっていました。
ヨーロッパ諸国は大航海時代のころから、アジア・アフリカ・インドなど積極的に植民地獲得に乗りだしますが、本国での産業構造が変化したことで植民地の位置づけも大きく変わりました。
帝国主義の特徴② ─ 影響

帝国主義の進展は、欧米社会に大きな影響をあたえました。
具体的には、つぎの4点です。
- 移動&伝達の急増
- 社会の大衆化
- 社会主義政党の台頭
- 国民の統合
それぞれかんたんに説明していきます。
移動&伝達の急増
第二次産業革命により、鉄道&汽車&海底ケーブルなどの科学技術が急速に発達します。
それにより、
・物
・情報
の移動&伝達も加速します。
たとえばヨーロッパからはアメリカへの移民が増え、中国本土からは東南アジアやアフリカへの出稼ぎ労働者も急増します。
社会の大衆化
資本と生産が集中することで、都市も大きく発展します。
大都市では出自や家柄よりも経済力や教育が重要となり、いわゆる実力主義の世の中へと変わっていきます。
そこから身分にとらわれない、技術者・ジャーナリスト・教師といったいわゆる「中間層」が誕生します。
かれらは下層農民や低賃金労働者と協力しながら世論をつくりあげ、ときの政治やマーケットに一定の影響をあたえることになります。
新たな中間層が社会を動かす流れを「大衆社会化」とよんだりします。
社会主義政党の台頭
それなりに資本を蓄える中間層が生まれるいっぽうで、時代の流れに取り残されるかたちで、低賃金に苦しめらる労働者も誕生します。
そんなかれらの不安や不満をすくうことで勢力をのばしたが、社会主義団体や社会主義政党でした。
イギリスやフランスの先進国にかぎらず、あとから近代化をおしすすめた、ドイツやロシアや中国でも、社会主義グループは人びとに影響をあたえていくことになります。
国民の統合
大衆社会化がすすむことで、ときの中央政府も、かれらの意見をくみとり、世論の影響をうけるようになります。
さきにあげた中間層の利益になるために、
・年金制度&社会保険制度などの社会政策
をつきつぎにおこなっていきます。
いっぽう、国家による教育制度の普及により国民意識がつくられ、これがのちにナショナリズムの高揚へとつながっていきます。
…
いっぱんに帝国主義の時代は、植民地争いなど大規模な戦争がひんぱつし、ふつうの人にとっては不遇で過酷な時期とみなされます。
けれど帝国主義が始まったころは、好景気にわき「ベル=エポック(すばらしき時代)」などとよばれ、明るい側面があったのも事実です。
近代文明や科学技術の進歩に希望をいだき、「これからの時代は、きっと良くなる」といった気運が高まった時代でもありました。
このような期待は、ふたつの大戦により裏切られますが、帝国主義初期の雰囲気は、それなりに知っておく必要があります。
おわりに
帝国主義の特徴をみてきました。
まとめると、こんなかんじです。
・金融資本
・独占資本
この記事が、帝国主義の特徴を理解するさいのヒントになれば、うれしいです。
では、また。




