どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワード&人物は?
・この時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
答えは、つぎのとおり。
・ディオニソス神
・自然哲学
・ソフィスト
・ドーリア式/イオニア式/コリント式
・コイネー
・ムセイオン(研究所)
・世界市民主義
・ストア派
・エピクロス派
・ヘシオドス
・アイスキュロス
・ソフォクレス
・エウリピデス
・アリストファネス
・タレス
・ヘラクレイトス
・デモクリトス
・ピタゴラス
・ソクラテス
・プラトン
・アリストテレス
・ヘロトドス
・トゥキディデス
・フェイディアス
・エウクレイデス
・アリスタルコス
・アルキメデス
・ヘレニズム文化は、ギリシャとオリエント文化が融合して生まれた
この記事では、つぎの本を参考にしました。
以下、目次に沿って、みていきます。
目次
古代ギリシャの文化と学問

古代ギリシャの文化は、アテネを中心に発達しました。
合理的で人間中心の文化、という点が特徴です。この考えは、のちに西洋の近代文明に大きな影響をあたえました。
以下、
- 宗教
- 叙事詩
- 悲劇/喜劇
- 哲学
- 歴史
- 彫刻&建築
の分野に沿って、おもな作者&作品をみていきましょう。
宗教
古代ギリシャの宗教は、オリンポス12神を軸に成り立っています。
ゼウスやアポロンなど、人間性あふれる神々が特徴です。
叙事詩
叙事詩では、つぎの3人が有名です。
・ヘシオドス
・サッフォー
ホメロスの作品は、ギリシャ人の精神的支柱といえるほど、重要な作品をのこしました。
『イリアス』ではトロイア戦争を、『オデュッセイア』ではトロイア戦争後の英雄オデュッセウスの冒険譚を語っています。
すこし時代はくだり、ヘシオドスの作品も、ギリシャ人に影響をあたえました。
『労働と日々』では、農耕生活の教訓をうたい、『神統記』ではギリシャの神々を整理したうえで、その系譜をのべています。
いっぽう同じ時期には、女性詩人のサッフォーも作品を残しました。
男性優位の古代ギリシャ世界では、彼女の存在は、たいへん貴重です。
悲劇/喜劇
古代ギリシャでは、叙事詩と同じくらい、演劇が人びとの暮らしに影響をあたえていました。
三大悲劇詩人として、
・ソフォクレス
・エウリピデス
が、あげられます。
かれらの作品は、いまでも古典として、よく読まれています。
また喜劇では、
が有名です。
どちらも、ペロポネソス戦争中に書かれ、社会風刺のスタイルをとりながら、戦争批判と平和追求をおこなっています。
以上からもわかるとおり、ギリシャでは演劇がたいへんさかんでした。
たんに娯楽というより神事の意味合いがつよく、アテネでは春にディオニソス神をまつる祭儀がおこなわれています。
そのさいに悲劇と喜劇のコンテストが実質され、それら経費は裕福な市民が、輪番で支払っていました。
ここからもアテネにおいて演劇がどれほど重要だったのか、わかります。
哲学
古代ギリシャといえば、哲学です。
プラトンやアリストテレスが有名ですが、さいしょは自然哲学というジャンルから隆盛していきました。
代表的な論者は、つぎのとおりです。
・ヘラクレイトス ─ 「万物は流転する」
・デモクリトス ─ 「万物の根源はアトム」
・ピタゴラス ─ 「万物の根源は数」
つづいて、ソフィストとよばれる哲学者たちがあらわれます。
かれらは、民主政の世の中で、カギとなる弁論術をおしえる職業教師でした。
なかでも、プロタゴラスは「万物の尺度は人間である」と説いて、客観的な真理をしりぞけ、相対主義の考えを示しました。
そんな職業教師をわらい、独自の哲学をつらぬいたのがソクラテスでした。
相対性を重視するソフィストにたいして、真理の絶対性を説き、知徳合一の考えを主張しました。
そのソクラテスの弟子がプラトンであり、ソクラテスの考えをよりおしすすめ、現象世界の背後にある真理の実在をさぐり、晩年には「イデア」の考えを示しました。
また『国家』では、政治について語り、哲人政治こそが理想である、と主張しました。
学園アカデメイアを開き、それによりアテナはますます、哲学がさかんな場所になっていきます。
そのアカデメイアに通い、のちに教師となったのがアリストテレスです。
彼は、あらゆる学問の整理・編纂をおこない、諸学の体系化をはかりました。プラトンとは異なり、理想主義におちいらず、経験と観察を重視した学問の探究をおこないました。
アリストテレス哲学は、その後、イスラームの学問や、ヨーロッパ中世のスコラ学に影響をあたえます。
歴史
歴史もまた、ギリシャで隆盛しました。
代表的な著者は、
・トゥキディデス
のふたりです。
ヘロトドスの『歴史』は、ペルシャ戦争をとりあつかい、物語風に記述しているのが特徴です。
彼の作品タイトル『ヒストリア』は、歴史(ヒストリー)の語源になっています。
いっぽうトゥキディデスの『歴史』は、ペロポネソス戦争をあつかい、実証的(科学的)に記述しているのが特徴です。
彫刻&建築
ギリシャでは、美術や芸術も大きく華ひらきました。
彫刻では、ペリクレス時代に活躍したフェイディアスが有名です。彼は、あのパルテノン神殿を設計し、アテネの女神像を製作しました。
建築では、年代ごとに建築様式に流行りが、さまざまな特色がみてとれます。
具体的には、
・中期 → イオニア式
・後期 → コリント式
といったかんじです。
時代がくだるごとに、より繊細になっていくのが特徴です。
ヘレニズム時代の文化と学問

ポリスが衰え、アレクサンドロス大王の時代をむかえると、ギリシャからインダス河流域にいたるまで、ヘレニズム文化がひろまります。
その特徴は、ギリシャ文化とオリエント文化の融合で、コイネー(標準ギリシャ語)を共通言語とする点です。
また学問ジャンルは、哲学よりも自然科学が発達し、とくに数学や天文学の分野が大きく発展しました。
文化の中心地は、エジプトのアレクサンドリアで、ここには大図書館のほか、王立研究所のムセイオンもつくられています。
- 自然科学
- 哲学
- 文化&芸術
の分野に沿って、おもな作者&作品をみていきましょう。
自然科学
代表的な論者と、各人の考えは、つぎのとおりです。
・アリスタルコス → 地球の自転&公転
・アルキメデス → 浮体の原理
・エラトステネス → 子午線の測定
哲学
ヘレニズム文化では、自然科学のジャンルがとくに発達しましたが、哲学の分野も、新たな展開をむかえました。
というもの、アレクサンドロス大王の覇権以降は、古くから存続してきたポリス体制がくずれ、人びとのあいだで、新しい考えが求められたからです。
そのひとつが世界市民主義という考えです。
アレクサンドロス大王が、ギリシャからオリエント一帯を統治したことで、人種や宗教の違いがとりのぞかれ、人びとのなかに「自分は特定の国に属さない世界市民である」という思想が、自覚されていきます。
そのいっぽうで、世界がつながったことで「自分とは何者か?」という考えもつよまるようになり、ここから個人主義の思想が広まっていきます。
具体的には、
・エピクロス派
の思想が流行り、各人それぞれが、かぎりある人生をどう過ごすのかが、よりいっそう問題になっていきました。
文化&芸術
またヘレニズム時代には、文化&芸術も発達します。
なかでも、彫刻の分野が発展し、芸術家たちは、躍動感をモチーフに、みずからの考えを表現しました。
・『ラオコーン』
・『瀕死のガリア人』
・『サモトラケのニケ』
などの作品は、この時期につくられています。
またヘレニズム文化は、インドのガンダーラ美術にも影響をあたえ、さらには中国や日本にも伝わることになります。
おわりに
古代ギリシャとヘレニズムの文化をみてきました。
まとめると、こんなかんじです。
・ディオニソス神
・自然哲学
・ソフィスト
・ドーリア式/イオニア式/コリント式
・コイネー
・ムセイオン(研究所)
・世界市民主義
・ストア派
・エピクロス派
・ヘシオドス
・アイスキュロス
・ソフォクレス
・エウリピデス
・アリストファネス
・タレス
・ヘラクレイトス
・デモクリトス
・ピタゴラス
・ソクラテス
・プラトン
・アリストテレス
・ヘロトドス
・トゥキディデス
・フェイディアス
・エウクレイデス
・アリスタルコス
・アルキメデス
・ヘレニズム文化は、ギリシャとオリエント文化が融合して生まれた
この記事が、古代ギリシャとヘレニズムの文化を知りたい人の参考になれば、うれしいです。
では、また。




