どうもリキゾーです。
きょうは、R.ボッツマン『シェア』を紹介します。
著書は、マーケティングに精通した第一人者です。
これから市場動向を考えると、モノとサービスの取り引きが「協働型」にシフトしていくと指摘します。
いまでこそシェアエコノミーは、一般的に知られるようになりましたが、流行するまえに、この本ではいち早くその流れを指摘していました。
内容も古びておらず、いま読んでも参考になるトコがいろいろあります。
目次
シェアビジネスの特徴は?
「シェアビジネス=協働型の取り引き」は、3つの特徴があります。
- 所有から利用へ
- 再配分の広まり
- 信頼の強化
ひとつひとつみていきます。
① 所有から利用へ
消費者はモノを持たず、サービスにコストを払うようになります。
これまでは「持つこと」に意味がありました。
けれどいまは「使うこと」に重点をおきます。
たとえば、カーシェア、コインランドリーなど。
どうしてそうなったんでしょうか。
その理由は、選択肢が広がるためです。
お金&時間をおさえられるので、いろんなサービスを受けられるようになります。
このながれは、旅行、レジャー、子育てなど、さまざまなジャンルに普及しています。
② 再配分の広まり
SNS の登場で、不要とされていたモノ&サービスが、必要とする人に提供しやすくなりました。
再配分の環境が整ってきたのです。
渡しやすくなれば、モノを捨てずに、リユースする人も増えます。
この流れがつづけば、新品を買う習慣もうすれ、消費のあり方も変わります。
③ 信頼の強化
「取引」というと、食べ物や家具など、カタチあるものをイメージします。
しかし交換されるのはモノだけではありません。
ライブやコンサートなど、人びとが顔を合わすことで成り立つサービスもたくさんあります。
「つながり」をベースにする協働型の市場では、このような商品がメインになります。
そのため、当事者のあいだの信頼が重要になります。
リスクがある一方、たくさんの人たちとつながりが生まれやすくなります。
シェアリングエコノミーが成り立つには?
シェアリングエコノミー=協働型経済が成り立つ条件は何でしょうか。
つぎの3つです。
- たくさんの利用者
- あまった商品
- 環境への気くばり
くわしくみていきます。
① たくさんの利用者
SNS、スマホの普及で、シェア市場への参加はカンタンになりました。
すると市場はつぎのように変化します。
ひとつは選択肢の多様化です。
市場への参入が容易になれば生産者/消費者とも数が増えます。
おのずとサービスの種類を増えていきます。
たとえばレンタサイクル業界では、消費のあり方が協働型にシフトしました。これまで自転車レンタルに手を出さない人たちも気軽に利用するようになりました。
それにより会社側は、自転車だけではなく返却スポットの数を増設するようになります。
そして消費者側は、長い距離を走っても、わざわざ遠くまで返す手間を省けるようになりました。
利用者の増加で、サービスの質が向上した一例といえます。
つぎに、社会的承認を求める人たちが増えます。
人は珍しいサービスを利用すると、第三者に伝えたいものです。
情報の拡散により、サービスに関心のないユーザーも興味を抱くようになります。
新しい商品に手を出すときの心理的な壁も取り除かれ、購買意欲も掻き立てられます。それにより消費も増え、市場の拡大につながります。
② あまった商品
アメリカでは電動ドリルに費やす時間は6-13分しかないのに、約半数の世帯が5,000万本のドリルを所有しています。
活用されず、あまっているのです。
モノやサービスが十分に使われていない「余剰キャパシティ」は、これからも増えていくとされています。
いままでは、このあまった資源をどう配分するかがネックでした。
しかしここでもスマホの普及や SNS の拡大で、この問題が解決しやすくなりました。
だれとでもカンタンにつながることで、持てあましているモノやサービスを交換しやすくなります。
③ 環境への気くばり
シェアするうえでは環境への配慮は欠かません。
たとえばネットオークションは人と人が直に会わず、ネットを介しておこなわれます。
かわりに利用者はサイトの書き込みなどを信頼しないといけません。そのためサイトの仲介者はセキュリティーに注意をはらう必要があります。
信頼性を高めるため、自己管理を促すプラットフォーム作りがキモになります。
情報がひと目で分かるサイト、欲しいモノがすぐに見つかる検索エンジン、取引相手の評価システムなど、互いの信頼性を高めるような仕組みづくりが求められます。
提供者も利用者も、環境にたいして配慮する必要があります。
『シェア』の感想
本書は急成長をし始めたシェアビジネスについて、一定のモデルや原則を提示しています。
Airbnb、UBERなどをはじめ、様々な事例がたくさん紹介されています。
シェアサービスの事例は豊富に書かれているので、今後のビジネスのあり方を示すヒントにはなると思います。
よければチェックしてみてください。
ではまたー。

