ジョン・ロック ─ おすすめの本・著書 まとめ

どうも、りきぞうです。

大学のころから、哲学に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・哲学書にあたってきました。

なかでも、ロックの著作には、長く親しんできました

同じように、読んでみようかなぁと思う人もいるかと。

とはいえ、

・そもそも全部で何作品あるの?
・たくさんありすぎて、どれから読めばいいのか分からない
・とくにおすすめの著作は、どれ?

─ こんな悩み&疑問をいだく人も多いはず。

そこで、この記事では、おすすめのロック作品をあげていきたいと思います。

結論を先にいうと、つぎのとおり。

りきぞう

ロックの著書は、全部で約10作品
読むべき本は、『統治二論(市民政府二論)』『人間知性論』『寛容についての手紙』の3冊
ロックの教育論を知りたいなら、『教育に関する考察』がおすすめ

以下、概要&感想をのべつつ、読むべきロック作品を、5つあげていきます。

『統治二論』

出版年 1689年
構成 第1論 全11章
第2論 全19章

ロック後期の作品です。

教科書に出てくるくらいですから、説明するまでもありません。

・アメリカ独立戦争
・フランス人権宣言

の主導者たちに影響をあたえた1冊です。

「二論」ということで、2つのセクションから構成されています。

1部では、「王権神授説」にたいする反論がメインテーマ。

2部では、[自然状態 → 社会契約]の順で、はなしがつづきます。

個人的には、2部を読んだあと、1部をかるくチェックするのが良いかなぁと。

というのも、1部のはなしは、キリスト教の原罪が延々とつづき、いまのひとからすれば、ピンとこないからです。

各国の憲法に影響をあたえた「社会契約」のトコを中心に読みすすめるのが、おすすめです。

評価
長さ
(4.0)
難易度
(3.0)
面白さ
(3.0)
おすすめ度
(4.0)

『人間知性論(人間悟性論)』

出版年 1690年
構成 導入部
第1篇
第2篇 観念(ideas)について
第3篇 言葉(words)について
第4篇 知識(knowledge)と蓋然性(probability)について

ロック後期の作品です。

『統治二論』が政治・社会のことなら、こちらは個人・人間にスポットをあてた著書。

この作品によって、哲学の1ジャンル「イギリス経験論」のベースが築かれました。

テーマは、知識と認識。

知性を観察したうえで、

・ひとはどこまで認識できるのか?
・なにを認識するのに適しているのか?
・知識・観念は、どのように発生するのか?

を明らかにします。

抽象度が高く、語り口もけっこう難しいです。

分量もかなりあり、完訳した翻訳は、かなり古いときています。

おすすめは、拙訳の『世界の名著』シリーズで読むこと。

こちらだと、エッセンスの部分が訳され、文体も、わりとカンケツです。

ざっと理解するのが、ベターです。

評価
長さ
(4.0)
難易度
(4.0)
面白さ
(4.0)
おすすめ度
(4.0)

『寛容にかんする手紙』

出版年 1689年
構成 第一書簡
第二書簡
第三書簡
第四書簡

ロック後期の作品です。

テーマは、タイトルどおり、「寛容」について。

ロックが生きた1600年代は、ヨーロッパじゅうで「宗教戦争」による争いが、いたるところで起こっていました。

そんな状況をふまえて、

・異なる信仰をもつ人にたいして、なぜ「寛容」になるべきか?

を述べたのが、本書です。

・政治/宗教の役割
・現世での利益/魂の救済

を区別したうえで、その境界が、いったいどこにあるのか、くわしく論じます。

「政教分離」の考えに影響をあたえた作品 ─ ロックの思想を知るには、避けてとおれない作品です。

評価
長さ
(3.0)
難易度
(3.0)
面白さ
(4.0)
おすすめ度
(4.0)

『教育に関する考察』

出版年 1693年
構成 全1章

ロック後期の作品です。

テーマは「教育」について。

近代の教育思想に影響をあたえたとされる作品です。

子どもの

・健康管理
・しつけの方法

について、やさしく述べています。

いちばんのポイントは、知識の習得よりも、「良い習慣の獲得」 ─ 。

知識はあとでいくらでも吸収できるが、習慣を身につけるのは、子どものうちからじゃないとできない ─ こう主張したうえで、みずからの教育論を展開していきます。

分量もほどよく、語り口もカンケツです。

評価
長さ
(3.0)
難易度
(2.0)
面白さ
(4.0)
おすすめ度
(3.0)

『知性の正しい導き方』

出版年 1706年
構成 はじめに
才能
推論
練習と習慣
観念
原理
数学
宗教
偏見
不偏不党性

ロック後期の作品。

テーマは、知性の使い方。

これまでの著書とちがい、軽いタッチで書かれています。

はなしも抽象的ではなく、実践的。

そのぶん、カンタンな「ハウツー本」みたいなかんじで、読んだあとの満足度は低いかもです。

真実を見抜くには、どのようにアタマを働かせれば良いのか?

ロックは、やさしく指南します。

うえ4冊を読んだあとに、さらっと目をとおすのが良いかなぁと思います。

評価
長さ
(3.0)
難易度
(3.0)
面白さ
(3.0)
おすすめ度
(3.0)

まとめ

まとめると、

りきぞう

ロックの著書は、全部で約10作品
読むべき本は、『統治二論(市民政府二論)』『人間知性論』『寛容についての手紙』の3冊
ロックの教育論を知りたいなら、『教育に関する考察』がおすすめ

ぜひ、ロック作品を読むうえで、参考にしてみてください。

ではまた〜。