【書評】A.クレオン『KEEP GOING クリエイティブと日課』感想&レビューです。

どうも、りきぞうです。

これまで、予備校講師 → ウェブディレクター → ライターと、いろんな職業にたずさわってきました。

働き方についても、契約社員 → 正社員 → フリーランスと、ひと通り経験してきました。

仕事を続けるのって、難しいですよね。

とくにフリーランスの人や、クリエイティブな作業をしている方は、投げ出したくなる瞬間も多いはずです。

わたしもそうです。

そんなとき、A.クレオン『KEEP GOING クリエイティブと日課』を手に取りました。

仕事を継続させることについて、なかなかいい感じのコトがたくさん書かれていました。

著者は、アメリカに住む作家さんです。

すでに日本でも2冊の邦訳が出版されています。

読んだあと、わたしはやりかけの作業にむかうことができました(笑)

ひとつの仕事を続けるのが苦手な人、好きな作業のはずなのに苦しくて、いますぐにでも投げ出したい人にはおすすめの1冊です。

A.クレオン『KEEP GOING クリエイティブと日課』の概要

目次はこんなかんじ。

1 毎日が新たな〝目覚め〟
2 至福の空間を作ろう
3 〝名詞〟は忘れて、〝動詞〟で生きよう
4 贈り物を作ろう
5 平凡+注目=非凡
6 アートの怪物をやっつけろ
7 考えは変わっていい
8 迷ったら、整理しよう
9 悪魔は新鮮な空気が苦手
10 庭に花を植えよう



1〜5で、創作を続けるうえでのスタンス(態度)。

5、6で、創作にたいする世間の誤解。

7、8で、スタンプを克服する方法。

9、10で、創作をつづける方法を紹介していきます。習慣化のコツですを述べています。

A.クレオン『KEEP GOING クリエイティブと日課』で気になったトコ

以下、引用をのせつつ、気づいたことをコメントきていきます。

仕事をつづける環境

特別な部屋と特別な時間、両方あれば最高だ。でも、僕の経験上、片方がなくても、もう片方で十分埋め合わせられると思う。(048)

作業に行きづまると、なにかと環境のせいにしがち。

「忙しくて、作業する余裕がない」
「ひとりで創作できるスペースがない」

じつは、創作をするときに、時間も場所も満たされるのはマレで、たいていどっちかは欠けている。

両方とも満足できないのは問題だけど、片方だけでも満足していれば、創作はできる。

どちらを整えたら、作業にとりかかろう。

──そんなアドバイスです。

自分自身とつながれるよう、世界とのつながりをいったん断つ──それを毎日の決め事にできれば最高だ。子ども、仕事、眠気。山ほど邪魔が入るだろう。それでも、自分だけの神聖なる空間、神聖なる時間を何としても見つけなきゃならない。(054)

貴重な朝をムダにしない

ケータイの目覚ましの道具につかっていて、そのせいで貴重な朝が台無しになっているなら、こんな方法をためしてほしい。ベッドに入る前、ケータイを部屋の反対側のコンセントで充電する。または、ケータイを手の届かない場所に置く。そうして、目が覚めたら、なるべくケータイを見ないようにするんだ。(054)

わたしは朝型なんで、このアドバイスはしっくりきます。

起きたあとは脳がスッキリしているので、イチバン作業がはかどる時間です。

そんなたいせつな時間帯に、「どーでもいいニュース」や SNS のタイムラインでアタマをつかうのはもったいないです。

引用にあるとおり、コツは、スマホに触れない状況をつくっておくこと。

目覚ましをスマホしないだけでも、効果があります。

携帯電話は便利な道具だけど、発見の重要な3つの要素を奪ってしまう──孤独・不確実性・退屈。クリエイティブなアイデアはつねにこの3つからしか生まれない。── by リンダ・バリー(058)

創作とお金について

「好きなことで生きていく」+倹約=よい人生

「好きなことで生きていく」+ぜいたく=時限爆弾 (092)

フリーランスやクリエイターにむけた、固定費にかんするアドバイス。

これ以上の「原則=等式」はありません(笑)

自分の好奇心を大切にする

君の〝注目〟は、君のいちばん貴重な財産のひとつだ。だからこそ、みんなが君の注目を奪おうとする。大事なのは、まずは君の注目を守ること。つぎに、その注目を正しい方向へと向けることだ。 映画でおなじみのセリフを使わせてもらうなら、「おい、そいつをヘンな方向へむけるな!」ってことだ。(123)

同じ作業をつづけていると、いつのまにか「なにが面白いのか」わからなくなってくる。

そうならないように、つねに自分の「知的好奇心=注目する行為」には、気をつかっておく必要がある。

じゃないと目先の「うまいはなし」に踊らされてしまう。

なにも言うことはありませんね。

SNS と自己ブランド

残念ながら、インターネットはもはや安心して色々な考えを試せる場所とはいえなくなった。特に、一定の読者層や〝ブランド〟をすでに確立している人ならなおさらだろう。(今さらだけど〝ブランド〟って、なんてイヤは言葉だろう! まるで、飼い主の焼き印を押された家畜みたいだ)(144)

「インフルエンサー・ブーム」への警告ですね。

「インフルエンサー」を目指すより、自らの関心事と表現方法をたいせつにしましょう。

じゃないとモチベーションが保てなくなります。。

A.クレオン『KEEP GOING クリエイティブと日課』のまとめ

タイトルどおり、創作活動をつづけるコツやスタンスをのべた内容です。

いっぽうで世の中に踊らされず、知的好奇心の大切さを教えてくれます。

フリーランスの人や、クリエイターの方には、励まされるコトがたくさん書かれています。

さいきんモチベーションが下がっていて、スランプに陥っている人にもおすすめです。

よければ、チェックしてみてください。

きょうはこのあたりで。

ではではー。