サギはやめて、ハッタリをかまそう。

どうも、リキゾーです。

これまでライターとして、小さな個人事業主のスタイルで働いてきました。

いまは受注の仕事をおさえながら、ブログなどで情報発信をがんばっています。

仕事がら、ビジネスのノウハウ本をよく読むんですが、さいきん堀江さんの新刊本に目を通しました。

堀江貴文『ハッタリの流儀』

タイトルどおり、ビジネスにおける「ハッタリ」の大事さを説いたものです。

わたしは読んでみて、ビジネスではサギはやめて、ハッタリをかましていこうと思うようになりました。

きょうはなぜそう考えるようになったのか──その思考プロセスをのべていきます。

この記事が、これから起業する人、すでに事業をはじめている人の後押しになればうれしいです。

サギとハッタリの違い

ビジネスでは、サギはやめて、ハッタリをかましたほうがいい。

とはいえ、素朴のギモンとして、サギとハッタリは似ていて、違いはよくわかりません。

自分なりの考えとしては、こんなかんじ。

  • サギ → 過去をあざむく
  • ハッタリ → 未来をあざむく

ちょっと説明しますね。

サギ → 過去をあざむく

サギとは、むかしの事実をねじまげたうえで、ひとをダマし、自分の利益につながるように誘導する行為です。

「なかったものをある」と言い張る or 「あったものをない」と言い張るところがポイントです。

この記事を書いているときに、吉本興業の問題がひっきりなしに報道されていますが、コレだって「ひとりの芸人さんのウソ」がキッカケです。

「反社会的勢力からお金をもらったのに、もらっていない」と主張したうえで、ひとをダマし、自分の利益につながるように誘導した──コレが騒ぎの発端となったんですね。

ほかのサギも同じで、「ない」商品を「ある」といつわって販売したり、売上の事実が「ある」のに「ない」といつわったり……。

どれも、むかしの事実をねじまげるという意味では、過去をあざむいているんですね。

ハッタリ → 未来をあざむく

いっぽうで、ハッタリとは、未来の予測をくつがえしたうえで、ひとをダマし、利益を誘導するんですね。

堀江さんの本では、ハッタリについて、創業当時、Apple の日本支社からホームページ作成の依頼を受けたときのエピソードが紹介されています。

「うちのホームページを作ってくれない?」

1994年の暮れの話である。

当時、「ホームページを作る」という行為が即座にイメージできないのは、僕だけではなかったはずだ。 内心かなり焦ってはいたものの、決してそれを顔には出さなかった。

そして当然、「ああ、あのことですね」といった口調で、自信満々にこう答えた。 「わかりました、ちょっと作ってみますね」 1994年というのは、パソコン通信からインターネットへ移行する過渡期にあたる。

インターネットについての一般的な認知や普及は、ほとんど進んでいなかった。 僕は会社に戻るなり、大急ぎでホームページについて調べまくった。

先輩に聞いたり、書店で買い込んだ関連書籍を読み漁ったりしていくうちに、僕の心はどんどん高揚していった。

こ、こんな世界があったのか! そこには、圧倒的に自由な世界が横たわっていた。

僕はこうして持ち前のハッタリをかますことで、誰よりも早くインターネットに出合うことができた。

サギと同じようにひとをダマし、利益を誘導することにはかわりないんですが、うらぎるのは未来の予想で、過去の事実をねじまげるんじゃないんですね。

さらにいえば、ダマす相手も、他人ばかりではなく、自分の思い込みだったり、自分の弱さだったりする。

ハッタリとは、とことん未来志向なんです。

「ハッタリをかましてその後で辻褄を合わせること」は、あらゆる場面で大きな成果をもたらしてくれる。

僕はこれを、人生の最高奥義だと思っている。

僕は「ハッタリ」と「その後の辻褄合わせ」によって、大切な局面において人生を大きく前進させ続けてきた。

本では、サギとハッタリの違いにはふれていませんが、堀江さんのエピソードを読むと、うえのような違いを考えさせられました。

だからこそ、ビジネスでは、サギはやめて、ハッタリをかましたほうがいいと思うようになったんですね。

ハッタリの効用

さらに考えると、サギをはたらくことと、ハッタリをかますことでは、つぎの面に差がうまれます。

  • 能力
  • 成果
  • 信用力

カンタンに説明します。

能力

うえにあげた引用からもわかるとおり、ハッタリをかました時点で、やらなきゃいけない環境に追いこまれます。

テスト勉強がわかりやすいですが、ひとは追いこまれると、チカラを発揮します。

ハッタリをテコに能力を引きだし、つづけるほどにスキルアップを図っていきます。

いっぽうで、サギはスキルアップにはつながりません。

〝その場をやりすごす〟という能力は発揮されますが、長い目でみたとき、自分には何も身につきません。

まず、サギとハッタリでは、能力の面で、差がつくんですね。

成果

能力のアップダウンは、とうぜん成果に反映されます。

ハッタリをかますことで追いこまれ、結果的に〝成功する〟ケースが出てきます。

もちろん、まわりが認めてくれるとは限りませんが、すくなくとも何らかの〝成果物〟は出せるだせるはずです。

たほう、サギはなにも生み出しません。

「ない」ものを「ある」かのように振る舞うだけなので、成果はなにもないんですね。

信用力

これはいわずもがなですね。

たしかにハッタリをかまし、宣言したことができなかった場合は、〝袋だたき〟にあう可能性がありますが、サギについては、それどころではありません。

同じウソでも、ハッタリはトライしたこと自体が評価され、たとえ失敗しても、なにかしらの応援されることがあります。

しかしサギは、過去をねじまけるだけで、なにも挑戦していなし、なにも生みだしていない。

とうぜん、ふたつの行為にたいする信用はかわってきます。

まとめ

堀江さんの本から、ハッタリについて考えてみました。

「ウソをつく」という意味では、ハッタリとサギは同じです。

しかしサギは過去の事実をねじまげて、利益を誘導します。

いっぽうで、ハッタリとは未来の予測をくつがえし、能力・成果・信用力をふくめて、利益を生みだす行為です。

ビジネスでは、どんな手段をつかっても利益を出すのが優先されるので、ハッタリが大切になってくるわけです。

つまり、商売では、サギはやめて、ハッタリをかましたほうがいい。

この記事が、起業を考えている人、いま事業を起ちあげている人のヒントになれば、うれしいです。

ちなみに、堀江さんの本もおすすめです。

ではまたー。