隋唐時代 ─ 大運河・文化・仏教・東アジア・租庸調制・三省六部・冊封体制・世界史【簡単にまとめ】

どうも、りきぞうです。

大学のころから、世界史に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。

・隋唐時代を知りたい
・大事なキーワード&人物は?
・この時代のポイントは?

きょうは、この問いに答えていきます。

隋唐時代は、つぎの流れ(構成)をとらえると、すっきり理解できます。

  • 隋王朝
  • 唐王朝
  • 唐の社会と文化
  • 唐と東アジア

以下、それぞれのキーワード・重要人物・ポイントをあげて、解説していきます。

なお、この記事では、つぎの本を参考にしました。

隋唐時代① ─ 隋王朝

隋王朝のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・均田制/府兵制/租調庸制
・科挙
・高句麗遠征
重要人物
・楊堅(文帝)
・煬帝
ポイント
・漢王朝以来、隋王朝は約400年ぶりに中国を統一し、均田制&府兵制&租調庸制をしいたうえで統治をおこなった

随については、初代楊堅(文帝)が、均田制&府兵制&租庸調制の3本柱となる制度をしき、安定した統治をおこないます。

つづく煬帝は、暴君として知られつつも、内政では江南と華北をむすぶ大運河を完成させ、物流の土台をきずきます。

2代で滅びた随王朝ですが、その後の中国政治に影響をあたえた制度&事業をおさえる点がポイントです。

出典:『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

詳しく内容は、こちらに書きました。ご参考にどうぞ。

隋唐時代② ─ 唐王朝

唐王朝のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・三省六部
・均田制/府兵制/租調庸制
・六都護府
・羈縻政策
・募兵制
・節度使
・安史の乱
・藩鎮
・荘園
・両税法
・黄巣の乱
重要人物
・李淵(高祖)
・李世民(太宗)
・則天武后
・玄宗
・朱全忠
ポイント
・唐の前期は、隋の均田制/府兵制/租調庸制をひきつぎ、安定した統治運営のもと、世界帝国のなっていった
・唐の後期は、安史の乱をきっかけに節度使が分立し、荘園制・募兵制・両税法を実施しながら、なんとか帝国を存続させた

唐については、前半期は随の時代に始まった均田制&府兵制&租庸調制により安定した統治をおこない、世界帝国になるまで発展します。

しかし安史の乱がおきたあとの後半期では「節度使」とよばれる地方軍人が台頭し、財政もきびしくなっていきます。

3本柱の制度もほころび、荘園制&募兵制&両税法へと切り替えられます。

前半期/後半期にわけて、唐王朝の特色をおさえるのが重要になります。

詳しい内容は、こちらです。

隋唐時代③ ─ 唐の社会と文化

唐代の絵画

唐の社会&文化のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ソグド人
・ムスリム商人
・景教
重要人物
・玄奘
・義浄
・杜甫
・李白
・白居易
・韓愈
・柳宗元
・呉道玄
・顔真卿
・孔穎達
ポイント
・ソグド人やムスリム商人によって東西交易が活発となり、長安は国際都市として繁栄をきずいた

世界帝国にまで発展した唐では、アラブ人やソグド人がひんばんに往来し、東西交易も活発になります。

唐の都である長安は国際都市として繁栄をきずきます。

また文化についても、国際色のつよい作品がうまれ、文学や絵画をはじめ貴族文化が華ひらきます。

詳しくはこちらです。

隋唐時代④ ─ 唐と東アジア

唐を訪れる朝鮮の使者

唐と東アジアのキーワード・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・冊封体制
・羈縻政策
ポイント
・唐は冊封体制により周辺諸国の秩序を形づくり、それにより東アジアの文化圏が成立した

唐の発展は、東アジアの周辺諸国にも大きな影響をあたえました。

絶対な権力基盤を背景に、唐王朝は「冊封体制」とよばれる国際秩序を形成し、朝鮮&日本&東南アジア諸国とのあいだで外交関係をきずいていきます。

各国は唐の制度や文化をとりいれ、これにより東アジア文化圏が成立することになります。

出典:『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

詳しくはこちらです。

おわりに

隋唐時代をまとめてみました。

隋唐については、つぎの流れ(構成)をとらえると、すっきり理解できます。

  • 隋王朝
  • 唐王朝
  • 唐の社会と文化
  • 唐と東アジア

この記事が、隋唐時代を知りたい人のヒントになれば、うれしいです。

では、また。