どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワードは?
・この時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
答えは、つぎのとおり。
・ロマン主義
・写実主義
・自然主義
・功利主義
・実証主義
・実存主義
・古典派経済学
・歴史学派経済学
・マルクス主義経済学
・進化論(ダーウィン)
・19世紀後半には自然科学が発展し、国家が支援する大学や専門施設で研究がすすんでいった
この記事では、つぎの本を参考にしました。
ここで言う近代ヨーロッパ文化とは、19世紀の欧米文化を指します。
19世紀の前半期では、ギリシャやローマの古典文化を理想とした古典主義が流行ります。つづいて、ナショナリズムの台頭をきっかけに、民族の個性や感情を重視するロマン主義が流行します。
19世紀の後半生ではロマン主義への反動から写実主義や自然主義がもりあがります。
以上の背景を踏まえ、それぞれの作者&作品をみていきましょう。
目次
19世紀のヨーロッパ文化① ─ 前半期

古典主義の文学では、以下の作者&作品が有名です。
・シラー
また絵画ではフランス革命やナポレオンの台頭を描いたダヴィドが、音楽では、
・モーツァルト
・ベートベン
が名をはせました。
ゲーテとシラーは、啓蒙思想の合理主義に対して、人間の個性や感情の解放をとなえる文学運動「疾風怒濤」をみちびきロマン主義への橋渡しとなりました。
また音楽ではベートーベンが古典主義を完成させ、ロマン主義のさきがけとなりました。
そのロマン主義では、文学については、次の3人が有名です。
・グリム兄弟
・ユゴー
・バイロン
絵画ではドラクロワがとくに知られ、彼の書いた『民衆を導く自由の女神』は、一度は誰もが目にしたことがあると思います。
音楽では、
・ショパン
・ヴァーグナー
・ヴェルディ
が有名です。
19世紀のヨーロッパ文化② ─ 後半期

つづけて19世紀後半のヨーロッパ文化をみていきます。
うえでのべたとおり、後半期のヨーロッパでは写実主義と自然主義が流行しました。
以下、
- 文学
- 絵画
- 学術
- 科学技術
の順で、それぞれの作者&作品をとりあげていきます。
文学
文学における写実主義では、科学技術の急速な発達の影響から、なるべく想像や幻想を廃して、人間や社会のありのまま姿を描写するスタイルが確立しました。
代表的な作家は、つぎの6名です。
・バルザック
・フローベール
・ディケンズ
・ツルゲーネフ
・ドストエフスキー
また文学における自然主義では、人間を科学的に観察し、くわえて社会の矛盾も正確に描写しました。
有名な作家は、つぎの3名です。
・モーパッサン
・イプセン
絵画
絵画では文学に似て[写実主義 → 自然主義]の流れで展開しました。
それぞれの有名な芸術家は、つぎのとおりです。
・ドーミエ
・クールベ
自然主義
・ミレー
くわえて絵画では、ふたつの主義のあとに、印象派 → 後期印象派のスタイルが展開されます。
それぞれを代表する芸術家は、つぎのとおりです。
・マネ
・モネ
・ルノワール
印象派の人たちは、写実主義の影響をうけながら、光と色彩を重視する作品を世に送りだしていきました。
後期印象派では、つぎの3人が有名です。
・ゴーガン
・ゴッホ
学術
哲学では文学や絵画の写実主義と同じく、社会の現実を科学法則によって記述する形式が一般化しました。
おもな思想は、つぎのとおりです。
・功利主義
・実証主義
その後、写実主義や自然主義の反動から、個人の内面を重視した実存主義が流行します。
経済学については、各国の経済状況にもとづき、イギリスでは自由貿易を擁護する考えが、ドイツでは保護関税を支持する考えが流行しました。
おもな思想は、つぎの3つです。
・歴史学派経済学
・マルクス主義経済学
ドイツの歴史学派は経済学だけではなく、厳密な資料批判による実証主義を確立し、近代歴史学として歴史学全般に影響をあたえました。
科学技術
科学技術にかんしては、ドイツやアメリカでさまざまものが発明されました。それにより両国は第二次産業革命をリードしていくことになります。
物理学&化学の分野では、以下の科学者&法則が有名です。
マイヤー&ヘルムホルツ「エネルギー保存の法則」
レントゲン「X放射線の発見」
キュリー夫妻「ラジウムの発見」
生物学の分野では、ダーウィンの進化論が何より知られています。
進化論は聖書にもとづく人間観に大きな影響をあたえました。また哲学者のハーバードスペンサーは、ダーウィンの影響をうけて社会進化論を提唱しました。
またメンデルは遺伝の法則を発見し、パストゥールは自然発生説を否定し細菌学の分野を新たにつくりあげます。
細菌学をひきついだコッホは、結核菌&コレラ菌を発見しています。
いっぽう科学技術にかんしては、19世紀後半にかけて、いまの暮らしに直結するモノがたくさん生み出されています。
まとめると、つぎのとおりです。
・電話機
・無線電信
・電灯
・自動車
・ディーゼル機関
おわりに
19世紀のヨーロッパ文化をみてきました。
まとめると、こんなかんじです。
・ロマン主義
・写実主義
・自然主義
・功利主義
・実証主義
・実存主義
・古典派経済学
・歴史学派経済学
・マルクス主義経済学
・進化論(ダーウィン)
・19世紀後半には自然科学が発展し、国家が支援する大学や専門施設で研究がすすんでいった
この記事が、19世紀のヨーロッパ文化を理解するさいのヒントになれば、うれしいです。
では、また。




