帝国主義時代のラテンアメリカ ─ パン=アメリカ会議・メキシコ革命【わかりやすく開設】

どうも、りきぞうです。

大学のころから、世界史に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。

・帝国主義時代のラテンアメリカについて知りたい
・大事なキーワード&人物は?
・この時代のポイントは?

きょうは、この問いに答えていきます。

答えは、つぎのとおり。

キーワード
・パン=アメリカ会議
・メキシコ革命
重要人物
・ディアス
・マデロ
・サバタ
ポイント
・それまでイギリスの支配下にあったラテンアメリカ諸国は、19世紀末以降はアメリカの影響が強くなっていった

この記事では、つぎの本を参考にしました。

帝国主義時代のラテンアメリカ① ─ パン=アメリカ会議

パン=アメリカ会議

帝国主義時代以前のラテンアメリカは、農業中心の社会で大土地所有者による支配がなされていました。

そのため貧富の差が大きく、一般の人びとは恵まれた環境にはいませんでした。

そんななか、それまでのスペインやポルトガルなどに代わって、黄金期を迎えたイギリスが南米の経済覇権をにぎることになります。

しかしその後、20世紀を迎えると、アメリカ合衆国の影響力が大幅に拡大します。

帝国主義政策を始めたアメリカはパン=アメリカ会議をひらき、ヨーロッパ大陸の国々にたいして、アメリカ大陸諸国の一体化を図ります。

ヨーロッパの国々を追い出すように、まずはスペインに対して戦争をおこしますアメリカ=スペイン戦争)。

勝利したのち、スペインがおさめていたキューバを保護国にし、さらにはプエルトリコを獲得します。

さらには、大西洋交易の要所であるパナマ運河をおさめ、アメリカ大陸周辺の経済を手中におさめます。

帝国主義時代のラテンアメリカ② ─ メキシコ革命

マデロ

いっぽうアメリカ南部のメキシコではディアスの独裁政権のもと、海外からの金融資本導入による急激な近代化が行われていました。

しかし市民からではなく典型的な上からの近代化だったため、貧富の格差は拡大します。

不満を募らせた民衆はついにメキシコ革命を起こします。

指導者は

・自由主義者のマデロ
・農民出身のサバタ

でした。

ふたりの圧力に屈したディアスは君主の座をおり、国外に追放されます。

その後、協力関係にあったはずのマデロ派とサバタ派のあいだで内部争いがおき、さいごはマデロが、サバタたち農民グループを弾圧し、政権獲得に成功します。

自由主義者のマデロは、はじめの約束どおり、憲法を制定し、政教分離や職業選択の自由など、民主化政策をおしすすめていきます。

おわりに

帝国主義時代のラテンアメリカをみてきました。

まとめると、こんなかんじです。

キーワード
・パン=アメリカ会議
・メキシコ革命
重要人物
・ディアス
・マデロ
・サバタ
ポイント
・それまでイギリスの支配下にあったラテンアメリカ諸国は、19世紀末以降はアメリカの影響が強くなっていった

この記事が、帝国主義時代のラテンアメリカを理解するさいのヒントになれば、うれしいです。

では、また。