どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワード&人物は?
・この時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
答えは、つぎのとおり。
・ロンドン万博博覧会
・自由党 vs 保守党
・選挙法改正(第二回&第三回)
・教育法
・スエズ運河株式
・インド帝国
・カトリック教徒解放法
・ジャガイモ飢饉
・グラッドストン
・ディズレーリー
この記事では、つぎの本を参考にしました。
目次
ヴィクトリア朝のイギリス① ─ パクス=ブリタニカ

フランス革命のあおりをうけて、イギリスでは自由主義改革がなされます。そのつぎにおとずれたのが、ヴィクトリア女王即位後のヴィクトリア時代でした。
いっぱんにイギリスがもっとも繁栄した時代といわれ、世界の海洋覇権をにぎったことから「パクス=ブリタニカ(イギリスの平和)」とよばれました。
繁栄を象徴するように、イギリス国内では世界初となるロンドン万国博覧会が開催されます。
そこでイギリスは自国の工業力と科学技術力を世界にむけてアピールします。
自由党 vs 保守党
政治にかんしては、議会政治が発展し[自由党 vs 保守党]による政権交代がくりかえされていました。
両政党の特徴は、つぎのとおりです。
・支持層は産業資本家
・自由主義にもとづく改革を実施
・党首はグラッドストン
保守党
・支持層は貴族&地方地主
・帝国主義にもとづく政策を実施
・党首はディズレーリー
選挙法改正と教育法
政権交代がくりかえされるなかでも、情勢としては、ひきつづき自由主義改革がなされ、市民や労働者に有利な政策がすすめられていきます。
選挙にかんしては、2回の選挙法改正がなされます。第二回選挙法改正では都市労働者に、第三回選挙法改正では農業労働者&鉱山労働者に選挙権があたえられています。
また教育法が制定され、公立学校の増設にともない義務教育が普及していきます。
さらに労働組合法も制定され、労働組合の活動が合法化されました。
外交
いっぽう外交にかんしては、自由貿易論にもとづく海洋政策が実施されるものの、恐慌の危機(1873年)や、他国の貿易力伸長により見直しがなされます。
自由貿易から保護貿易よりの帝国主義政策に転換し、
・インド帝国の樹立
などなど、強権的ともいえる海洋政策をつきつぎ実施していきます。
それにともない世界各国で自治領を樹立し、よりいっそうイギリスによる海洋覇権を強化していきます。
自治領をまとめると、つぎのようになります。
・オーストラリア
・ニュージーランド
・南アフリカ連邦
ヴィクトリア朝のイギリス② ─ アイルランド問題

世界の覇権をにぎるイギリスですが、外交面で大きな課題をかかえていました。
それがアイルランド問題です。
事実上アイルランドを統治していたイギリスですが、食糧危機や移民流出など、さまざまな問題がおこります。
以下、そのプロセスをみていきましょう。
カトリック教徒解放法
イギリスによるアイルランド統治は、17世紀のクロムウェルの侵略により始まります。そのさい全領土の80%をイギリスが占めることになります。
その後、連合王国に併合され、1829年にはカトリック教徒解放法によりアイルランド市民の自由がある程度、認められます。
ジャガイモ飢饉
それからしばらくしておきたのがジャガイモ飢饉でした。
主食とするジャガイモが収穫できないことで、アイルランドでは100万人の人たちが餓死します。
さらに飢饉をまぬがれるために、同じく100万人以上の人たちが難民としてアメリカに渡ります。
アイルランド自治法
ジャガイモ飢饉を発端とするアイルランド危機に対処するため、統治権のあるイギリス議会はアイルランド自治法案を提出します。
そのさい自由党のグラッドストンを中心にアイルランド自治を認める動きが活発になりますが、保守派の抵抗に合い、法案は否決されます。
このイギリス議会の態度に憤慨したアイルランド住民は、シン=フェイン党を結成し独立運動を開始します。
とはいえイギリス政府の鎮圧に合い、イースターでの蜂起は失敗に終わります。
その後、さまざまな独立運動が展開されます。一連の経緯をまとめると、つぎのようになります。
→ ただし独立国ではなく「連邦内自由領」としてのあつかい
→ また、北アイルランドはイギリス領として継続
アイルランドからエールと改称
→ 連邦内独立国として承認=事実上のイギリス連邦からの独立
アイルランド国の成立
→ イギリス連邦からに離脱し、共和政として成立
しかしアイルランドの完全な独立は認められず、北アイルランド問題はいまも継続中です。
おわりに
ヴィクトリア朝のイギリスをみてきました。
まとめると、こんなかんじです。
・ロンドン万博博覧会
・自由党 vs 保守党
・選挙法改正(第二回&第三回)
・教育法
・スエズ運河株式
・インド帝国
・カトリック教徒解放法
・ジャガイモ飢饉
・グラッドストン
・ディズレーリー
この記事が、ヴィクトリア朝のイギリスを理解するさいのヒントになれば、うれしいです。
では、また。




