ラテンアメリカとギリシャの独立 ─ クリオーリョ・独立国・指導者・バイロン・イギリス支持

どうも、りきぞうです。

大学のころから、世界史に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。

・ラテンアメリカとギリシャの独立について知りたい
・大事なキーワードは?
・この時代のポイントは?

きょうは、この問いに答えていきます。

答えは、つぎのとおり。

キーワード
・クリオーリョ
・モンロー教書
・ギリシャ独立戦争
・ウィーン体制
ポイント
・ラテンアメリカやギリシャの独立がきっかけとなり、ウィーン体制はじょじょに崩壊する

この記事では、つぎの本を参考にしました。

ウィーン体制成立後、ヨーロッパ各地の自由主義運動が鎮圧されるなかでも、革命に成功した国がありました。

・ラテンアメリカ
・ギリシャ

です。

以下、両国の展開をみていきましょう。

ラテンアメリカ&ギリシャの独立① ─ クリオーリョ

独立を喜ぶクリオーリョ

ヨーロッパの植民地政策以来、ラテンアメリカはスペイン&ポルトガル&フランスの支配下にありました。

そんななか、ナポレオンの〝人民第一主義〟の考えをうけて、各国で独立運動がおこります。

ハイチ独立

まずさいしょに独立に成功したのがフランス領のハイチでした。

アメリカ独立革命やフランス革命に影響をうけたトゥサン=ルヴェルチュールが指導力を発揮し、ラテンアメリカ初となる独立国家が誕生します。

また黒人による共和国だったため、これも世界初となりました。

ハイチの独立は、フランス革命以上に世界に影響をおよぼし、以後、奴隷制廃止をかかげた運動が、さまざまな国で展開されます。

クリオーリョによる独立運動

つづけて南米大陸では、クリオーリョによる自由主義運動がおこります。クリオーリョとは、南北アメリカのスペイン植民地で生まれた白人たちのことです。

かれらは現地での利権をいかして、ヨーロッパからの遠征軍をつぎつぎ打ち倒していきます。

その結果、

・シモン=ボリバル(北部)
・サン=マルティン(南部)
・イダルゴ(メキシコ)

が独立を勝ちとることになります。

またブラジルでは、ポルトガル王子ドン=ペドロが、本国の意向に反して、ブラジル帝国を成立させます。

独立直後は、市場進出をねらうイギリスの経済干渉をうけたました。けれどアメリカがモンロー教書を発布し、アメリカ大陸とヨーロッパの相互不干渉の声明を出したことから、英国からの介入は回避できました。

ラテンアメリカとギリシャの独立② ─ ギリシャ独立戦争

戦いの宣誓をおこなうパトラ府主教

いっぽう、地中海の東に位置するギリシャでも独立運動がおこります。

この時代、ギリシャはオスマン帝国の支配下にありました。しかし帝国統治の腐敗から、現地住人はつねづね不満をいだいていました。

そんななかフランス革命がおこり、影響をうけたギリシャの人民はオスマンからの独立運動を展開します(ギリシャ独立戦争)。

当初はオスマン軍のまえに劣勢に立たされたものの、バルカン半島に利害をもつ、

・ロシア
・イギリス
・フランス

の支援もあり、戦局を有利にはこびます。

さらに、ロマン主義者の詩人バイロンや、画家ドラクロワの後押しもあり、ギリシャの独立は達成されます。

最終的には1830年のロンドン会議で、ヨーロッパ列国から独立を認められることになります。

おわりに

ラテンアメリカとギリシャの独立をみてきました。

まとめると、こんなかんじです。

キーワード
・モンロー教書
・ギリシャ独立戦争
・ウィーン体制
重要人物
・クリオーリョ
ポイント
・ラテンアメリカやギリシャの独立がきっかけとなり、ウィーン体制はじょじょに崩壊する

この記事が、ラテンアメリカとギリシャの独立を理解するさいのヒントになれば、うれしいです。

では、また。