【世界史】古代インドの歴史&年表 まとめ ─ わかりやすく解説

どうも、りきぞうです。

大学のころから、世界史に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。

・古代インドの歴史について、ざっくりとした流れを知りたい
・大事なできごとは、なに?
・重要な人物は、だれ?

きょうは、この問いに答えていきます。

先に結論をいえば、つぎのとおり。

りきぞう

・古代インドの歴史については、[インダス文明の形成 → アーリア人の進出 → 都市国家&仏教の成立]の流れをおさえると、すっきり理解できる
・大事なキーワードは、「インダス文字」「リグ=ヴェーダ」「ヴァルナ制」の3つ
・重要な国家&人物は、「コーサラ国」「マガタ国」「ガウタマ=シッダールタ」

「古代インド」とは、BC.2500年〜AD.500年ごろの「インド地域」をさします。

ここでは、統一王朝が登場までの歴史をみていきます。

[インダス文明の形成 → アーリア人の進出 → 都市国家&仏教の成立]の流れをおさえると、すっきり理解できます。

ポイントは、つぎのとおりです。

  1. ① インダス文明の形成
  2. ② アーリア人の侵入
  3. ③ 都市国家の分立

….

この記事では、つぎの本を参考にしました。

以下、目次にそって、みていきます。

古代インドの歴史① ─ インダス文明の形成

モエンジョ=ダーロ遺跡(出典:wiki

BC.2500年〜、インダス川流域に都市文明が築かれた、といわれます。

現在、その中流に、

・ハラッパー遺跡
・モエンジョ=ダーロ遺跡

が残っています。

城塞・住宅・街路・下水道なども、整備されていました。

インダス文字

遺跡から出土品のなかには、絵のカタチをとった「文字」も確認されています。

これを「インダス文字」といいます。

とはいえ、解読には成功していません

うまくいけば、同時期に繁栄した「メソポタミア文明」とのつながりも明らかになる、といわれています。

古代インドの歴史② ─ アーリア人の侵入

インド – アーリア人・女性(出典:wiki

インダス文明が衰退したあと、北西地域から侵入してきたのが、「アーリア人」です。(BC.1500年ごろ)

インダス川のほか、ガンジス川流域にも広がり、住居をかまえていきました。

ヴェーダ信仰

アーリア人は、自然を崇拝し、多神教をとっていました。

そこから生まれた聖典が「ヴェーダ」です。

もっとも古い経典を『リグ=ヴェーダ』といいます。

なかみは「賛歌」「歌集」です

『リグ=ヴェーダ』は、インド宗教・インド文化の土台となっていきます。

ここから「ウパニシャッド哲学」も生まれ、「ヒンドゥー教」にも影響をあたえます。

ちなみに、歴史学では、『リグ=ヴェーダ』前後で、年代を区分します。

・BC.1500年〜BC.1000年ごろ=「前期 ヴェーダ時代」
・BC.1000年〜BC.500年ごろ=「後期 ヴェーダ時代」

ヴァルナ制

後期ヴェーダ時代には、鉄器が使用され、農業の生産性がアップします

豊かになるいっぽう、経済格差が生じます

そこから、「ヴァルナ制」とよばれる「身分」「階級」の考えが、浸透していきます。

人びとは、4つの階級に分けられます。

・バラモン(司祭)
・クシャトリヤ(王族・武人)
・ヴァイシャ(商人・農民)
・シュードラ(奴隷)

インド人は、生まれた瞬間に、いずれかの身分に属することになります。

ヴァルナ制が、のちの「カースト制」へとつながっていきます

古代インドの歴史③ ─ 都市国家&仏教の成立

「ブッダ」をむかえるマガタ国王(出典:wiki

BC.700年代〜500年代には、ガンジス川のまわりに、いくつかの都市国家が形成されます。

・コーサラ国
・マガタ国

などが、代表的な王朝です。

いっぽう、都市国家の内部では、保守化した「バラモン階級」への批判が高まっていきます

かれらは、形式的に聖典を読むだけでした。

そのため、人びとの信仰は、じょじょに薄れていきます。

仏教の誕生

そこで生まれたのが、「仏教」です(500年ごろ)。

創始者は、北インドの王族「ガウタマ=シッダールタ」─ 。

「ガウタマ=シッダールタ」(出典:wiki

ひとりひとりが内面をみつめることで「悟り」を開き、苦しみから解放される、と説きました。

カンタンにいえば、〝自分の欲望をとらえ、じょうずに付き合う〟ということ。

「いっさい欲をもつな」ということではありません

仏教の教えは、クシャトリヤ層&ヴァイシャ層の人びとに支持されます。

その後、仏教を軸にした国家も、つくられていきます。

まとめ

まとめると、

りきぞう

・古代インドの歴史については、[インダス文明の形成 → アーリア人の進出 → 都市国家&仏教の成立]の流れをおさえると、すっきり理解できる
・大事なキーワードは、「インダス文字」「リグ=ヴェーダ」「ヴァルナ制」の3つ
・重要な国家&人物は、「コーサラ国」「マガタ国」「ガウタマ=シッダールタ」

といったかんじ。

この記事が、「古代インドの歴史を知りたい人」の参考になれば、うれしいです。

ではまた〜。