新羅・渤海・高麗の歴史 ─ 百済・民族・建国者・歴代王【朝鮮史】

どうも、りきぞうです。

大学のころから、世界史に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。

・朝鮮史における新羅・渤海・高麗について知りたい
・大事なキーワード&人物は?
・この時代のポイントは?

きょうは、この問いに答えていきます。

答えは、つぎのとおり。

キーワード
・骨品制
・仏国寺
・高麗青磁
・倭寇
重要人物
・大祚栄
・上京竜泉府
・王建
ポイント
・朝鮮を統一した新羅では「骨品制」とよばれる身分制度がしかれ、宗教では仏教が発展した

この記事では、つぎの本を参考にしました。

朝鮮の歴史① ─ 新羅

新羅の国章

朝鮮半島を統一した新羅は、唐より冊封され、律令制や官僚制をとりいれていきます。

統治制度については骨品制を採用します。これは、貴族の出身氏族により身分の高低が決まる制度です。

また宗教では仏教を手厚く保護し、都の金城を中心に仏教文化が華ひらきました。

なかでも、仏国寺の多宝塔はたいへん有名です。

朝鮮の歴史② ─ 渤海

大祚栄

いっぽう朝鮮半島の北側には、渤海が勢力をのばしていきました。

もともと渤海は、中国東北部で大祚栄が靺鞨人や高句麗遺民のひきいて建国した王朝です。

半島の北東部まで領土を広げ、唐に朝貢し、冊封もうけています。都は上京竜泉府におかれました。

唐の制度をうまくとりいれて、大きく発展しました。当時は「海東の盛国」ともよばれました。

さいごは、契丹の耶律阿保機によって滅ぼされます。

朝鮮の歴史③ ─ 高麗

高麗青磁

朝鮮史上初めて統一を果たした新羅ですが、建国から約250年経つと、じょじょに衰えていきます。

代わりに台頭したのが高麗でした。

王建によってたてられ、都は開城におきます。その後、新羅に代わって半島の統一を果たします。

統治制度については、宋王朝の科挙や官僚制を積極的にとりいれます。文班&武班からなる両班(やんはん)が統治をとりしきり、さまざまな政策を決めていました。

また外交では宋に臣下の礼をとり、冊封をうけます。

宗教については仏教を国教として、手厚く保護しました。

文化も発達し、金属活字の発明や高麗青磁の製作を、積極的におこなっています。

なお、モンゴル侵攻のときには文化面での対抗措置から、木版の『高麗版大蔵経』がつくれています。

外交では、

・遼
・金
・モンゴル

と、そのときどきの遊牧王朝から侵攻をうけますが、なんとかしりぞけ、もちこたえています。

ただし元朝にたいしてだけは、服従の意を示しました。

さいごは、倭寇(前期)の活動と被害をうけて、じょじょに衰退していくことになります。

おわりに

新羅・渤海・高麗の歴史をみてきました。

まとめると、こんなかんじです。

キーワード
・骨品制
・仏国寺
・高麗青磁
・倭寇
重要人物
・大祚栄
・上京竜泉府
・王建
ポイント
・朝鮮を統一した新羅では「骨品制」とよばれる身分制度がしかれ、宗教では仏教が発展した

この記事が、新羅・渤海・高麗の歴史を理解するさいのヒントになれば、うれしいです。

では、また。