どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワード&人物は?
・この時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
答えは、つぎのとおり。
・性善説
・性悪説
・合従連衡
・陰陽五行説
・『詩経』
・『楚辞』
・孟子
・荀子
・老子
・荘子
・商鞅
・韓非
この記事では、つぎの本を参考にしました。
春秋戦国時代には、諸子百家とよばれる思想家や外交官が活躍しました。
混乱期ということもあり、生き方・政治のあり方について、さまざまな考えが示されました。
諸子百家の名称も、
という四字熟語からきています。
以下、分野ごとに、それぞれの論者&作品をみていくことにしましょう。
目次
諸子百家① ─ 儒家

儒家の代表的な論者は、つぎの3人です。
・孟子
・荀子
孔子は、親への孝を重視する仁や、礼の実践による徳治主義を説きました。
彼の言葉をまとめた『論語』は、儒教の教科書みたいな存在です。
そのほか孔子の出身国である魯の年代記である『春秋』もあらわしています。
孟子は性善説の立場をとりながら、徳による王道政治を説きました。
また、王朝の交代については易姓革命の考えを示し、歴代王家の権力移譲の流れをパターン化しました。
おもな作品は『孟子』です。
荀子は性悪説の立場をとりながら、礼による各個人の矯正を説きました。
現実主義的な思考の持ち主で、そのために春秋戦国時代の雰囲気にマッチした考えといえます。
弟子に、法家で知られた韓非や李斯などがいます。
〔荀子は〕人間が自然をはなれて、理知的におこなう道徳行為としての礼を重視し、自然にもとづく親子関係よりも「礼」にもとづく君臣関係をおもんじた。この点において、荀子の思想は、法家の思想にちかづいており、韓非や李斯も荀子の門下から出ている。(p.92)
─ 『詳説 世界史研究』
諸子百家② ─ 墨家

墨家とは、思想家である墨子の考えを支持する人たちです。
特色は、儒家を差別愛と批判したうえで、兼愛・非攻・交利を説くものです。
諸子百家③ ─ 道家

道家の代表的な論者は、
・荘子
です。
両方とも、(孔子の)礼や道徳は、頭で考えた人為的なものであると批判し、無為自然を説きました。
諸子百家④ ─ 法家

法家の代表的な論者は、
・韓非
・李斯
の3人です。
法家は思想家というよりも、いまの外交ブレーンにちかく、それぞれの国王にむけて政治のあり方を指導しました。
思想の特色は、
です。
このような政治のあり方を法治主義とよびました。
「戦国の七雄」のなかでは、おもに秦で採用され、そのために秦は勢力を一気に拡大した、とされます。
諸子百家⑤ ─ 兵家

兵家の代表的な論者は、
・呉子
のふたりです。
兵法などの、軍事のあり方や戦術について説きました。
諸子百家⑥ ─ 縦横家

縦横家の代表的な論者は、
・張儀
のふたりです。
縦横家は戦国時代期の外交政策について論じました。
蘇秦は、強国になりつつある秦国にたいして、ほかの6つの国々が連携する合従策を説きました。
いっぽう張儀は、秦国と敵対するのは得策ではなく、むしろほかの6国が秦と協力関係をむすぶほうが、おたがいの利益になる、と説きました。
ふたりの考えをまとめて「合従連衡」ともよんだりしますね。
諸子百家⑦ ─ 名家

名家の代表的な論者は公孫竜などです。
彼は、独自の論理学をとき、ほかの思想にも大きな影響をあたえました。
諸子百家⑧ ─ 陰陽家

陰陽家の代表的な論者は鄒衍です。
彼は陰陽五行説をとき、天体の動きと人びとの生活を関連づける考えを示しました。
いまの占いなども、陰陽五行説から派生したものです。
諸子百家⑨ ─ 文学

さいごに文学をみておきましょう。
春秋戦国時代のあいだに、中国の古典『詩経』も編纂されています。
これは、周王朝時代の祭祀の歌や、黄河流域の民謡をあつめた、中国最古の歌集です。
また『楚辞』もうまれています。
これは、楚の詩人である屈原の詩や、長江流域で語られた文学作品をあつめたものです。
おわりに
諸子百家についてみてきました。
まとめると、こんなかんじです。
・性善説
・性悪説
・合従連衡
・陰陽五行説
・『詩経』
・『楚辞』
・孟子
・荀子
・老子
・荘子
・商鞅
・韓非
この記事が、諸子百家を理解するさいのヒントになれば、うれしいです。
では、また。
 
                






